JR東日本高崎支社は、電気式気動車「GV-E197系」と蒸気機関車(SL)を用いて群馬県内を走る新たなイベント列車について、20日に信越線高崎ー横川間を往復する便は予定通り運行し、21日に両毛線高崎ー桐生間を往復する便は全区間で運休する。19日夜に発表した。
同社によると、19日午前にこの新たなイベント列車を高崎駅でお披露目し、信越線で営業運転した際、最後部のSL「D51-498」で一時的にブレーキが緩まなくなる不具合が発生し、途中の安中駅で運転を取りやめた。D51は既に修復作業に入っていて「再び走れるように修繕している」という。
トラブルを受け、同社はもう1両保有するSL「C61-20」の登板を急きょ検討。安全上必要な確認を済ませることができたため、20日の信越線の便に充てる。
だが、21日の両毛線の便は運休する。当初3日間ともD51を使用する方針だった上、車両運用の都合などから両毛線ではまだC61とGVを組み合わせた試運転ができておらず「安全上、お客様を乗せて走らせることはできないと判断した」としている。
同社は「ちょうど夏休みが始まり、GVを使った列車のデビュー日だったが、楽しみにしていた皆さまにご迷惑をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪。21日の両毛線の便について無手数料で払い戻しの対応を取る。







