トラック不正車検の疑い 福岡県警など、車検場社員を逮捕
基準に合わないトラックの車検を通して料金を受け取ったとして、大阪府警と福岡県警は4日までに、福岡県田川市の民間車検場「G・MAX(ジー・マックス)」の管理責任者、是石勝則容疑者(45)=川崎町=ら同社社員2人を加重収賄などの疑いで逮捕、追送検した。
府警交通捜査課によると、国の車検業務を代行する民間車検場の検査員はみなし公務員。是石容疑者は「正規車検だけでは客が少ないのでやった」と容疑を認めている。
同課によると、同社は基準より大きなバンパーを取り付けたトラックなどに虚偽の保安基準適合証を交付する不正車検を2004年に開始。年間約800台の車検の大半が不正で、検査をほとんどせず1台6万5千円の車検基本点検料を徴収したという。
不正車検の情報が口コミで広がり、兵庫、広島など西日本の各県の運転手らが不正トラックを持ち込んでいたという。
是石容疑者らの逮捕・追送検容疑は10年5~8月、福岡県在住のトラック運転手2人の不正改造車2台に虚偽の適合証を交付した見返りに、計13万円を同社の銀行口座に入金させた疑い。
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