東京都渋谷区のセンター街で10月のハロウィーン直前に軽トラックが横転させられた事件で、警視庁は5日、暴力行為法違反(集団的器物損壊)の疑いで男4人を逮捕した。警視庁では事件に関与したのは計15人とみており、今回の逮捕者以外についても、同容疑で今後、書類送検する方針。事件当時の渋谷は4万人超の人出だったが、計約250台の防犯カメラの映像の解析などから、身元を割り出したという。
狂乱のハロウィーン騒ぎから約1カ月。未明のセンター街で、軽トラックを引き倒し破壊するなどして暴れた若者らが、ハイテク捜査でお縄となった。
逮捕されたのは、川崎市のとび職、黒木裕太容疑者(27)、山梨県富士吉田市の土建業、川村崇彰容疑者(22)、東京都世田谷区の会社員、糀原翔大容疑者(20)、同目黒区の美容師、国分陸央容疑者(20)。互いの面識はなく、「酒を飲んだ勢いでやった」などと、いずれも容疑を認めている。
逮捕容疑は10月28日午前1時ごろ、渋谷区宇田川町の路上で、軽トラックを横転させ、損壊した疑い。捜査1課では、外国人や学生ら計15人が事件に関与したとみているが、4人は車体に乗ってドアを壊すなど特に悪質性が高いと判断した。
事件当時の渋谷の人出は4万130人。同課はセンター街の計20台を含む、計約250台の街頭カメラの映像や、周囲の人たちが撮影した動画も解析して、追跡。聞き込み捜査などで身元を割り出した。