九州運輸局は25日、一部の検査を実施せずに車検を通したなどとして、指定自動車整備事業場となっている「藤商事整備部」(武雄市)に対し、指定取り消しなどの行政処分を行ったと発表した。処分は28日付。
ディーゼル車の排気ガスの検査など一部の検査を実施せず適合証を交付したり、指定整備記録簿への虚偽記載や記載漏れ、誤記載など、道路運送車両法違反の事例が確認されたという。また、検査をしていないにもかかわらず基準に適合すると証明したとして、自動車検査員1人に対する解任命令を出した。いずれも欠格期間は2年間。
県内事業者の指定取り消しについては、2019年に鳥栖市の事業者が必要な整備や検査をせずに車検を通す「ペーパー車検」をしたとして、行政処分を受けている。(秋根紗香)