20日の参院選比例で落選した自民党現職の和田政宗参院議員(50)が、24日配信のABEMA報道番組「Abema Prime」に出演。埼玉・川口市などで問題化しているクルド人の不法滞在問題についてのネットでの情報拡散に関して、私見を述べた。

番組では自民党保守系議員の落選がテーマとなり、和田氏は、同じく比例で落選した杉田水脈氏、長尾敬氏と出演。今回の選挙で、国民民主党や参政党など新興勢力が票を伸ばし、自民党を初めとする既存政党が苦戦した構図が議論された。

出演者の自民党小林史明環境副大臣は「有権者の今感じている不安感に対して、既存政党が答えを出せなかった」と敗因を分析。続けて「一方で、できている部分もできていない、と言われて、ある種の不安感が増幅された部分がある」と指摘すると「たぶんそこを一番感じているの和田さんだと思う。川口のクルドの問題はかなり厳格に対処していた」と和田氏に話を振った。

和田氏は「私、かなり初期の段階から、川口を中心とする地域でクルド人が違法行為を犯しているという中で、現地の人といっしょになって、例えば警察に通報して実際に摘発になった事例もありますけど」と、自身の対応を紹介。「これを、後から入ってきた人が…」とつぶやくと「結局、我々は、不法滞在はしっかり帰していくということで、難民申請が無制限でやれるので、それをいいことに難民申請を繰り返して不法滞在で稼ぐ。これを絞らないといけないということで、我々はそれをツーアウト制にしたんですね」と昨年6月に施行された改正入管法にも触れた。