星野リゾート、アパホテルも被害...相次ぐ「アゴダ」予約トラブル。運営元は“改善”強調、識者が語る構造的問題とは
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アゴダ「トラブルは特定の事業者に起因」と主張
一連の問題について、アゴダは当初Business Insider Japanの取材に対して「ご指摘の内容はアゴダのプラットフォーム上における特定の第三者サプライヤーに関連するもの」と説明。あくまで一部の悪質な事業者に原因があることを強調していた。 だが、問題の広がりを受け、アゴダは自社サイトの公式声明で、6月26日付で特定の第三者サプライヤー経由の在庫(予約)の取り扱いをプラットフォーム上で停止したことを発表した。 AIを活用した事前監視システムの導入による予約機能の向上や不正確なコンテンツの自動削除などに加え「パートナーおよびお客様向けの24時間365日サポートのさらなるローカライズも進め、これによりチェックイン時にまれに発生するトラブルにも迅速に対応するとともにさまざまな補償オプションを提供することで、日本人旅行者およびアゴダのパートナーの皆さまの安心感を高めていく」とした。
アゴダの対応に識者「根本解決にならない」と疑問視
ただ、アゴダの対応は“トカゲの尻尾切り”に近く、その場しのぎの対応という印象も否めない。SOMPOインスティチュート・プラスのエコノミストで、観光業界の動向に詳しい小池理人・上席研究員は「この対応によって問題が一定程度減少することにはつながると思うが、根本解決にはつながらない可能性が高い」と見る。 なぜ根本解決にならないと見るのか。
樋口隆充[編集部]
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