PFAS含む泡消火剤、配管腐食し流出 東京工科大八王子キャンパスの敷地外に 国の暫定目標値大きく上回る

2025年7月23日 18時05分
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 東京都八王子市は22日、東京工科大八王子キャンパス(同市片倉町)の敷地から、発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む泡消火剤が流出したと発表した。

◆下流の浅川、多摩川へ流れた可能性

 市と大学によると、10日午後9時半ごろ、警備員が消火設備の腐食した配管から泡消火剤が漏れ出しているのを見つけた。消火剤は調整池からあふれて敷地外へ流出。市内の兵衛川、湯殿川を経て、下流の浅川、多摩川へ流れた可能性がある。

東京工科大学が23日、公式ウェブサイトで発表した「PFOSを含む泡消火剤の流出について」のお知らせ(スクリーンショット)

 市の15日の水質調査では、PFASの一種PFOSとPFOAが調整池出口付近で1リットルあたり計8600ナノグラム、兵衛川合流付近で同1600ナノグラムと、いずれも国の暫定目標値である同50ナノグラムを大幅に上回った。兵衛川では取水はされていないが、湯殿川からは農業用に取水されており、市が影響を調査している。
 一方、国土交通省京浜河川事務所の15、16日の調査では、浅川と多摩川の計3地点でいずれも同50ナノグラムを下回った。
 調整池は今後の大雨で再びあふれる可能性があり、大学は消火剤を除去する作業を始めた。(皆川剛)

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