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歯科医院のグーグルの口コミ欄に「知識は20年以上前のもの」 投稿者に賠償命令 大阪高裁

07/25 19:23 配信

 グーグルの口コミ欄に歯科医院に関する虚偽の投稿をしたとして、大阪高裁は、投稿した女性に74万円あまりの賠償を言い渡しました。

 2024年の1月に訴えを起こしていたのは、大阪府交野市にある歯科医院を経営する男性医師らです。

 医師らは2023年に歯の詰め物がとれたとして治療をした女性から、グーグルの口コミ欄に「審美や矯正、インプラント、セラミック、口腔外科(抜糸以外)の知識は20年以上前のもの。急ぎで虫歯の治療に・・・という方は良いと思います。しかしその先の継続的なケアのお話となると、ここの歯科では難しいと感じます」などと書かれ、名誉や信用を毀損されたとして、投稿者を開示請求した上で、あわせて330万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。

 1審の大阪地裁は今年1月、女性の投稿は「歯科医師として必要な医学的知見を20年以上アップデートしていないと評価するもので、具体的な事実を示しておらず、社会的評価を低下させるものといえる」などとして、女性にあわせて26万円あまりの賠償を命じていました。

 歯科医師側は、訴訟にかかった費用は88万円に及び勝訴しても61万円あまりの損害が生じていて、賠償額が低すぎるなどとして控訴していました。

 25日の判決で大阪高裁は、「(被告の女性は)自らが希望していたボトックスについて、医師から消極的態度が示されたことに不満を抱き、体験した事実に基づかないまま自らの印象を誇張して事実に反する投稿をした」と、1審に続き、女性の投稿は歯科医院の社会的信用を毀損すると認めました。

 一方で「グーグルマップの口コミ欄は、肯定的な評価と否定的な評価が混在し誰でも投稿できるため、直ちに信用でいるような性質の情報でないことは周知のことで、悪影響の程度は限定的」として、歯科医師らが実際に支出した額の半額を損害と認め、1審判決より約48万円増額し、女性に74万円あまりの賠償を命じました。

最終更新:07/25 19:23

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