陸自輸送機オスプレイ 佐賀駐屯地周辺で28日から訓練開始へ

佐賀県への配備が進められている陸上自衛隊の輸送機オスプレイの訓練が、来週から佐賀駐屯地の周辺で開始されることが関係者への取材で分かりました。
来月上旬以降は長崎県や熊本県への飛行も行われるということです。

佐賀空港に隣接する佐賀駐屯地では今月9日から陸上自衛隊の輸送機オスプレイ17機の配備が順次、進められていて、これまでに13機が到着し、来月中旬までに残る4機の配備も完了する予定です。

このオスプレイの訓練が今月28日から佐賀駐屯地の周辺で開始されることが関係者への取材で分かりました。

訓練は、飛行に必要な基礎的な操縦法を身につけるためのもので、ホバリングや夜間の飛行訓練などが行われるということです。

また、来月上旬からは離島の防衛を担う水陸機動団の主力部隊が置かれている長崎県の相浦駐屯地や、熊本県の高遊原分屯地への飛行も行われ、その後、九州にある演習場などで水陸機動団などとの訓練を行っていくということです。

防衛省によりますと、佐賀駐屯地に配備されたオスプレイは、訓練などで年間290日程度、あわせておよそ4640回、1日あたりの平均でおよそ16回の離着陸を計画しているということです。

また、午後5時から午後10時までの夜間飛行では、年間75日程度、あわせておよそ350回、1日あたりの平均でおよそ5回の離着陸を見込んでいるとしています。

陸上自衛隊のオスプレイをめぐっては去年10月、沖縄県の与那国駐屯地を離陸しようとした際にパイロットの操作ミスで機体の一部が地面に接触して損傷する事故が起きています。

防衛省は南西地域の防衛体制の強化のためオスプレイの佐賀県への配備を進めていて、「地元の声に耳を傾け、安全確保に万全を期す」としています。

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