白くまピースの持病「てんかん」が“オメガ3脂肪酸”で発作抑制か とべ動物園と東京大が研究開始
とべ動物園の人気者、ホッキョクグマのピース。長年、持病の「てんかん」に悩まされてきましたが、“ある成分”で発作が抑制できる可能性が出てきました。動物園と東京大学が連携して研究を始めます。 きょう、休園日のとべ動物園を訪れた2人の専門家。来園の目的は… 東京大学獣医臨床病理学研究室 米澤智洋准教授: 「ピースさんに会いたいなって思ったのが1つ目。オイルを与えて、すでにてんかんが治まってきている。 直接の関わりはともかくとして、現象としてそういうことがあるっていうこと自体が大事なことだと思いますので、ぜひそれを形にしてまとめていくような後世に伝えるような、方針を話し合いしたいというような感じです」 とべ動物園で生まれ、世界で初めて人工哺育で育ったホッキョクグマのピース25歳。3歳から、てんかんを患っていますが…
ホッキョクグマ担当 高市敦広キーパー: 「ピースに2年前の12月からアザラシのオイルをあげ始めたんですね。やり始めて3か月の3月。毎年3月ごろっていうとてんかんの発作が起きていたんですね。今年もくるぞって構えてたらこなくって。その後も起きないんですね。これはなにか変えたっていったらアザラシオイルをあげ始めたっていうことしか私の中でなかったので」 2年以上の間、1度も起きていないという、てんかんの発作。高市キーパーは、違う目的で与え始めたアザラシオイルに含まれるオメガスリー脂肪酸が発作を抑えているのではないかと考えました。
そこで、脂肪酸とてんかんの関係性を研究しているという東京大学の米澤准教授に連絡。きょうの視察が実現したのです。 米澤准教授:「これが1日分ですか」 高市キーパー:「1日分です。50cc」 村田准教授:「求めてる感じがすごい」 米澤准教授:「まだいけそうに見える」 今後、とべ動物園と東京大学が連携して研究を進めていくということです。 米澤准教授: 「ピースさんのてんかんを今後起こさないようにして長生きしてもらうっていうのが まず最初の1つ目なんですけど 、今のてんかん治療って、てんかんをある程度に抑えるっていうのが治療の目標なんですね。そうじゃなくて、てんかんをゼロにするっていうのを目標にしたいなと思っていて、そうしたものが薬ではなく、食性の変化によって抑えられたらなと」 ヒトを含めたすべての哺乳類に広がる可能性を秘めた、新しい研究。 高市キーパー: 「これが科学的に立証されて、様々なてんかんで苦しむ動物たちの一助となればピースが世の中の役に立ったということにもなるので、そういう意味で非常に期待をしています」