会話

今タイとカンボジアの間で何が起きているのか 知らない方の為にまとめメモ まず、事の始まりは今年、2025年5月28日でした。 チョーン・ボックと呼ばれる、タイ・ラオス・カンボジアの3国の国境がトライアングル上に交わっている地域がタイ東部に存在しており この地域では長年タイ・カンボジア間で領有権問題が争われてきた地域となります。 その結果MOUと呼ばれる両国共に、そのエリアではお互い新たな部隊や装備を配置しない、建物や陣地を勝手に作ってはいけない、と言う国境合意を交わした地域でした。 しかし同日、その地域内で100名近い武装したカンボジア兵が塹壕を構築している事がタイ側で確認された為、タイ軍は部隊を派遣し【何をしているんだ!】と警告しに行った所、両軍による激しい銃撃戦が発生。 その結果、カンボジア軍の兵士1名が死亡するという武力衝突となりました。 当然この件については両者、相手が先に撃ってきた為応戦した、と主張しており水掛け論で終わりました。 しかし、どちらが先に撃ったかはともかくとして、両者合意していたMOUを一方的に破り、650mから数㎞に及ぶとも言われますが カンボジア側が明らかにその地点に塹壕構築していた事は明らかな問題であり カンボジアもカンボジアでタイの陰謀だと反論。 この結果両国の国民感情は激しく燃え上がる事となりました。 その結果、タイとカンボジアとの間では、国境付近の寺院や遺跡など、両国から民間人、観光客が訪れる様な地域が多く存在していますが その様な地域で両国の民間人同士によるトラブルが多く上がる様になりました。 プレアヴィヒア寺院の領土問題については非常に有名ですが この騒動により再びプレアヴィヒア寺院問題も再燃する結果となりました。 余り事情を深く知らない日本人の方を始め、国際世論としては 国際司法裁判所が正式にプレアヴィヒア寺院の領有権はカンボジアの物である、という判決を下している為 ICJが正式に決定してるのに、なんでタイはまだケチつけてるの?因縁付けて駄々こねてる と言う様な印象を持っている人が多数派ですが これは私が支持するしないではなく、実態として 何故、タイの人々がその決定を納得しておらず、今でも反発を抱いているのか、と言うと 国際司法裁判所が領土の判決を出す際、分水嶺に基くという基準の元領土を定義する、その結果そこはカンボジア領だ、という判決が成されました。 しかし実際場所はどんな場所かというと、カンボジア側は断崖絶壁であり、寺院へ通ずる参道やルートは明らかにタイ側から長年文化的に築かれてきたと言う事は明白だったのですが 分水嶺で判断すると決めた以上、文化的理由は関係ないと切り捨てられました。 しかし、改めて様々な学者が調査した結果、当初、国際司法裁判所が判断した分水嶺の計算、定義に明らかな間違いがあった事が後に発覚しました。 その結果、当然タイは再度、ICJに対し訴えを起こしたのですが ・間違っていたのは事実。でも何で今まで訴えなかったの? ・今まで訴えなかったって事は納得して受け入れてたって事だよね? ・なので確かに昔の判決は間違いがあったけど今更行っても遅いよ という理論の元、タイの訴えは退けられる結果となりました。 その為、当然タイ国民であれば、そんな事納得出来るか!となる訳で それが今に至るまで、プレアヴィヒア寺院の国際司法裁判所の判決をタイが受け入れておらず、ICJを信用していない背景です。 話を戻しますが、その様に改めてタイ・カンボジアとの間に多くの国民が不満、怒りの感情を抱く様になり、問題が頻発する様になりました。 そして7月15日にはムアントム寺院という、これもまたチョーンボックやプレアヴィヒア寺院同様、カンボジアとの国境に位置し、両国から民間人が出入りするという複雑な事情を抱える場所で騒ぎが起こりました。 タイSNSで緊急事態!と広く拡散され、タイ軍の兵士達が慌てた様にそこに居た民間人、観光客を避難させ、大声であわただしくしている様子の映像や カンボジア軍とタイ軍の軍人らが大勢にらみ合い怒声を飛ばしているという映像でした。 後に分かったのはどうやらカンボジアの民間人、活動家の類とみられる1人がタイ軍兵士に罵声を浴びせ突っかかり騒ぎになり その騒ぎの結果両軍兵士が非常に近づく結果となり発生した事態でした。 尤も映像を見ても両軍兵士とも武装した者は一人も居らず 仮に自体が悪化したとしても殴り合いになるのが関の山で 最悪の状況にはならないであろう、という状態でした。 しかし、ここから自体が急変したのはその翌日の7月16日の事です。 同じくカンボジアとの国境にほど近いタイ領内の481高地をタイ陸軍第2軍の部隊が巡回警備していた所 兵士の1人が地雷を踏み、1名片足切断・2名軽傷、計3名の兵士が負傷するという事件が発生しました。 当初はそれらの地域では依然、ベトナム戦争の余波でその後 ポルポト率いるクメールルージュがタイ領内へ逃げ込み そのジャングル一帯で激しい戦闘をベトナム軍と繰り広げていた為 その時期に大量の地雷が埋設されており それらの地雷により近年までタイは国際機関から地雷危険国に指定されて居ました。 しかし皆さんもご存知の通り観光国として有名なタイは何としてもその様な汚名を払拭すべく、積極的に地雷除去活動に取り組み 近年やっと地雷危険国の指定から外れたという歴史があります それでも何千・何万と埋設されていた地雷が完全に0になった訳では無く、同地域では少ないながらも事故は存在していた為 その事故で踏まれた地雷もその時代の遺物だろう、悲しい事故だったのだろうという風に見られていました。 しかし、その後周囲にも他の地雷が確認され、それらの地雷がPMN-2というソビエト連邦制の比較的新しい時代に作られた地雷であるという事がわかりました。 PMN-2地雷はタイ軍が過去配備した事は一度もない地雷であり、タイ側が設置した物と言う事は絶対にありえない そしてクメールルージュが戦闘していた時代に埋設された物としては可能性が0ではないが、その時代にしては最先端の装備である為違和感がある。 その結果、改めてその地域を徹底的に調べた結果、PMN-2を始めM14、M16等の地雷が無数に見つかりました。 過去同地域は地雷除去活動が一通り実施されており その地域にそれだけの地雷が残っている事は不自然極まりないと共に なんと、その内の80%以上の地雷が、劣化状態やラベルの腐食状態から明らかに近しい時期に埋設された物であるという事が専門家の分析で明らかになりました。 これが致命的な問題としてタイがカンボジアを強く非難する事に繋がりました。 即ちそれが意味する所は、タイ領内に不当に侵入し仕掛けていっただけでなく タイ・カンボジア共にオタワ条約と言う国際条約に加入していたという点です、因みに日本も加入しています。 オタワ条約は別名・人道条約とも呼ばれ、正式名称は ー対人地雷の使用・貯蔵・生産及び以上の禁止、並びに廃棄に関する条約ー となり1997年に採択、タイはその年に加入し、カンボジアも1999年には加入しています。 なので、最低でも1999年以降、対人地雷を持っても作ってもいけない ましてや使用などもってのほか、という約束事になる訳ですが 今回発見された地雷は明らかにそれらの地雷に埋設された物では無く 極めて近年、下手すれば数週間以内に埋設されたような状態でした。 その為、これは明確な国際条約違反、対人地雷という対象を選ばない無差別兵器を用いて、タイ領内に無差別攻撃を行ったカンボジアの戦争犯罪行為である というのがタイ側の主張の元、世論は更に激しく燃え上がる事となりました。 これを受けて19日には軍は記者会見を行い、以上の事実を持って 政府には緊急事態であるという事を軍から報告するとともに 国連にも調査結果の詳細を送付し、この事を国際世論に広める そうして大破断固足る措置をもって必ず報復する と言う非常に強いメッセージを発信しました。 これは爆発寸前な国民感情を配慮しての要素もあったと思われます 下手に軟弱な事を言えば国民の怒りの矛先が軍や内に向きかねませんので。 ですが実際発表の中には保険的な意味合いなのか、国際ルールに則りその中でタイは毅然と対応する、と言う様な文言も含まれていました。 その際行われたのが、今の在タイ日本大使館に所属されている駐在武官の自衛官の一等陸佐の方が参加されたタイに駐在する47ヶ国の武官を集めて行われた軍の説明会です。 そして今日、2025年7月24日 大規模武力衝突が発生しました。 現時点で様々な状況が錯そうしている為、明確な事実は不明な事が多いです。 当たり前に数多くのフェイクニュースが意図したもの、意図しない物も含めた溢れており、タイ軍広報部も様々なニュースや記事をフェイク指定したりしていますが 全く追いついていない状況です。 そこで現時点で確かに解る事を以下に列挙します。 タイ官報発表にてカンボジア攻撃による現在の被害状況 ①シーサケート県PTTガソスタで6名死亡・10名負傷 ②スリン県 2名死亡・2名負傷 ③ウボンラチャタニ県 1名死亡・1名負傷 ④ブリラム県 1名負傷、一部住宅、家畜に被害 これらの犠牲者は全て民間時であり病院施設を始め、民家や商店に着弾した結果の被害となりました。 その結果、民間人へ攻撃を行うという非人道的行為から我が国の主権と国民を守る用意があるとタイ軍は発表しF-16を出撃させ、カンボジアに爆撃を行いました。 そして現在両国以下が主張している内容です。 タイ側の主張 ①07:35 先日問題が起きたタムアントム寺院近くを飛行するカンボジアの物と見られるドローンが確認され、部隊出動 ②07:45 タイが敷設した有刺鉄線付近(越えてはいけないし武装してはいけないエリア)でRPGランチャーを装備したカンボジア軍兵6名を確認 ③08:20ドローンの確認作業を行っていた部隊に対しカンボジア側から発砲攻撃を受ける (寺院から200m程の地点) ④09:40 その後更にBM-21ロケット攻撃を受け、寺院に多数着弾 ⑤09:42 カンボジア首相は【これはカンボジアが始めた事ではない】とFacebookに投稿 ⑥10:54 タイ軍は上記攻撃に対する報復措置としてF-16をスクランブル、カンボジア歩兵師団の基地2か所を爆撃 ⑦11:54 再びカンボジアはBF-21ロケットにより、病院施設を始めとする広範囲無差別攻撃を実施、結果引用の被害状況となった。 カンボジア側の主張 ①06:30 タイ側が二国間協定に違反し、同地域に有刺鉄線を敷設するという挑発行為を行った ②07:04 タイがドローンを2分程度飛行させていた ③08:46 タイが空に向けて発砲した(威嚇) ④08:47タイ軍が同寺院にてカンボジアに対アして発砲を開始 戦闘が激化し戦闘機も投入して来た これに対してカンボジアは祖国防衛の為、タイの侵略行為に対し本格報復攻撃を実施(ロケット攻撃の事と思われる) と言う事で両方ともに時系列に差異や主張の矛盾が当たり前にある訳ですが こういう衝突が起きた際、私が先に攻撃して侵略しました、等と言う国は世界中、過去の歴史を見ても存在しない訳で どちらかに真実があるかもしれません、どちらも過剰に自己正当化の為に真実は無いかもしれなませんが この様に両者は主張しており、現時点で真実を知るすべは有りません。 上記に関しては各所に私個人の推測・補足を加えると擦ると そもそもタイが有刺鉄線を設置した、と言うのが事の始まりの様に思えますが、まずなぜタイ側がそうしたのか、というと ムアントンム寺院にて発生した民間人の衝突以降、続々とカンボジアから、そしてタイからも活動家達や過激な国民たちが集まる様になり 連日SNSでは罵倒の応酬、そして実際そこに集まって民間人同士のいざこざも頻発する様になりました。 そして元々タイ世論の中の多くに、カンボジアとの国境にアメリカの様に壁を立てろ!という論調が強く有り ただでさえ不満が爆発寸前状態だった国民感情はこの寺院の連日の衝突で激化 壁を立てろ!フェンスを立てろ!と騒がれており 軍側がそれを受けて設置したのではないか、推測されます。 これだけ見ると確かに、両者武装したり陣地を作ってはいけないと約束した地域にタイ側が先に強硬した事が始まり、と取れそうですが そもそもこの衝突の始まりの5月28日、チョーンボックにカンボジア軍が塹壕で陣地構築していたことが始まりであり それがきっかけでプレアヴィヒア寺院問題も再燃し 両国民の国民感情が激化し、今回の両国の民間人が出入りできるような国境地域で次々と問題が頻発する様になりました。 加えて先日のこの問題が発生して以降新たにタイ国内に地雷が仕掛けられていた(あくまでタイ視点) しかもそれを踏んだことにより片足を失う兵士まで出てしまった それも更にもう1発先日続けて起こりました。 その結果タイ側も国民感情は爆発寸前であり 実際過激派団体やギャングの一部も、あいつらブチ○しに行くわ!とその様な地域に行く!とSNSで次々声明を発表する様な状態となっており そう言った経緯から、そもそも約束破って塹壕ほってたのはカンボジアだったことから始まった このまま国民感情を無視してればとんでもない事になる 怒りの矛先が軍や内側に向く事もあるかもしれない これ以上放置したら民間人同士の○し合いが発生する そういった可能性の元、鉄条網を設置するという事に至ったのではないかなと。 とは言え、今出ている事実からすれば 報復の為だったのか、先に手を出したのかはわからないとは言え これ程広域に医療施設を含む民間人を無差別攻撃したという点に於いては少々カンボジアの分が悪いかもしれないなと感じます。 まだ始まったばかりなのでこの後幾らでも状況は変わる可能性はある為今は見守るしかありません
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