参院選比例代表(改選議席数50)で、パチンコ業界が初めて組織内候補として擁立した自民党の新人、阿部恭久氏(66)の落選が確実となった。
阿部氏は、埼玉県に本社を置くパチンコチェーンの社長で、パチンコ店の全国団体「全日本遊技事業協同組合連合会」理事長。業界は過去2回の参院選ではパチンコと無縁の自民候補の支援に回っていたが、今回初めて独自候補を立てていた。
パチンコ産業はここ30年間、参加者(愛好者)の減少により店舗数が3分の1になるなど低迷が続く。阿部氏は、規制緩和や税制優遇を引き出して状況を打開するとして、「政治の力が必要だ」と訴えていた。
選挙戦では「全国で20万人」(陣営幹部)とされるパチンコ店の従事者や、その家族からの得票を当て込み、業界関係者を集めた会合を全国で開催。「一般有権者からはたたかれるだけ」(同)と、交流サイト(SNS)での発信や街頭演説をほとんどせず、集会の行脚を続けた。
参院選には、全国郵便局長会や日本医師会といった10以上の業界団体が自民の比例代表に組織内候補を擁立。政権に逆風が吹く中、党内での激しい順位争いとなっていた。【春増翔太】
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