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消せない過去と、忘れられないトラウマ。

久しぶりに眠れない夜なので、私の過去の恋愛と現在の結婚について書き綴ります。

私は、先日お付き合いしていたパートナーと結婚しました。世に言う「授かり婚」です。

「授かり」と表現するとよく聞こえますが、避妊していたはずなのに妊娠したというのが事実です。

もちろん、彼とは将来結婚を見据えて付き合っていたので遅かれ早かれいつか、子供は欲しいと思っていました。

けれど予想以上に早い出来事だったので、生理がいつも以上に遅れていると言う事実とこれまでにないほどのPMS症状により、「妊娠」というワードが頭に浮かびその事実を薬局で買ったピンクの検査薬でわずか10秒もしないうちに判決を下されたことに「まじかあ...」という感想だけが浮かびました。

真っ先に彼に伝えなければと思ってその日の夜、いつものように電話をかけてきてくれた彼と他愛ない話をしながら(よし、言おう、、、、!)という決断を何度したことか。

しかし、とうとうその日の夜、彼に伝えることができませんでした。

電話を切ったあと、1人で声を殺して泣きました。

「報告だけで大袈裟な」と思う方もいるかもしれません。けれど、私にとって「妊娠した」という報告はとても怖くて残酷な過去が蘇る言霊だったのです。

今だから言えます。
今だから言います。




去年の12月、私は当時の婚約者との子供を亡き者とした

妊娠が判明したのは昨年の12月7日。彼とは半同棲しプロポーズもされていたので、あとは入籍して一緒に暮らす家を買おうという話までしていたのだ。

そのタイミングで授かった赤ちゃん。

彼に電話で伝えると、「おめでとう。最高のクリスマスプレゼントやな。」という優しい言葉がスマホ越しから耳元に届いた。

私はとても幸せで、妊娠初期症状なんてどうってことないくらいに自分の事業にさらに没頭した。

少しくらい辛くてもこの子を育てていくためなら、多少のムリはへっちゃら。そう言い聞かせて、電車で吐き気と戦いながら仕事をこなした。

ちょうどその頃、はじめてのクラウドファンディングでつくった梨のビールを支援してくれた人たちに届けるという大事な時期だったのだ。

自分の挑戦は、最後まで自分の手で成し遂げたい。身体はボロボロのフラフラだったのに、不思議と心は強くいられた。強いお母さんになれた。

だけど、その4日後あたりから彼の様子がおかしかった。明らかに減った連絡、「これからのことを考える時間が欲しいから会って話たい」という私からのラインに「今、仕事が繁忙期で忙しいから落ちついたら話そう」という素っ気無い返信。

仕事がいくら忙しかろうと、話す時間くらいは作れるはずだ。忙しいを言い訳にするのは何か他に理由があるのではないか。

小さな疑問が積み重なり、やがて大きな不安になって夜も眠れない日が続いた。

そしてとうとう、その不安が現実となって襲ってきた。12/17の朝だった。

彼「自分勝手でごめんね。俺は俺なりに頑張ってんのよ。別に忙しいを言い訳にしてないし、そんなにお金があるわけやないからちゃんと考えていたつもりではあるけど。やっぱりできるタイミングが早すぎたよ。このままいってもお互いがダメになっていくだけやし、生まれてくる子供が可哀想。俺はゆみなと別れたくないしずっと一緒にいたい。」

私「、、、え。」

彼「けど嘘はつきたくないから言うけど堕してほしい。この意味はできたからとかじゃなくて、もっとこれからの将来のことを考えての。この1週間、ずっと考えてきたけど、ゆみなと生まれてくる子を養う経済的な面で仕事優先になってくるとこのまま変われないと思うねん。生まれてくるまでこのままの状態が続くとゆみなにも負担をもっとかけることになるし、お腹の子にも影響をうける。いい父親になんてなれないし、わかってほしい。」

私「、、、。」

長文で送られてきた内容を冷静に理解するまでに時間がかかった。何度も何度も読み直したせいか、今でも文章を覚えてしまっている有様だ。

私は泣いた。クラウドファディングで集めたお金で作った梨のビールを何本も開けて飲んだ。お腹の中に赤ちゃんがいることなんて、もう忘れてしまうくらいに飲んで、体の中のもの全部を吐いた。涙と変な汗でぐしゃぐしゃの顔。

鏡に映った私は、いつか観たホラー映画に出てくるそれと同じ顔をしていた。

死んだように寝て起きた翌日、目は腫れて人様に見せられるような顔じゃなかったものの、諦めきれなかった。

彼は経済的なことを心配していたけど、私も働く意思があることを伝えたらもしかしたら気が変わってくれるかもしれない。

もう一度、会って話したい。

そう思い、その翌日12/19に会う約束をした。

彼にあって気持ちを伝えよう。きっと理解してくれるはず。淡い期待を胸に、彼の住む白金高輪まで向かった。

仕事で遅くなるという連絡がきたが、私はどうしても今日話したかったため、近くにあったバーに足を運んだ。

もちろん、産む気持ちがあったのでノンアルコールの飲み物を頼んだ。はじめて入ったバーでノンアルを頼む若い女1人のお客さんなんてさぞ珍しかろう。

バーのマスターは、一定の距離を置きながらつかず離れずに接客をしてくれた。

時間は刻一刻とすぎ、終電が迫ってきた。

その時間になるとお客さんは私1人、スマホを覗きながらノンアルばかりを飲む変わった女1人客にバーのマスターは話しかけてくれた。

「待ち合わせですか?」

「彼を待ってるんですが、仕事が終わらないみたいで。」

そうとだけ伝えた。マスターはそれ以上は詮索してこなかった。

「...子供ができたんです。」

ポツリと呟くと、

「それはおめでとうございます。でも妊娠したばかりの女性をこんな長時間待たせる相手の男性はどうかと思います」

「ですよね。実は...」

出された飲み物はノンアルコールのはずなのに、何故か酔ったように私のことを話してしまった。

気づくと時刻は0時を回っていた。彼からの返事はないがさすがにこの時間まで仕事とは考え辛い。

話を終えたあと、私は彼の家に直接行く覚悟を決めた。するとバーのマスターも夜道は危ないからとお店を閉めて一緒についてきてくれた。

彼の住む、マンションは入り口にロックがあってエレベーターを登った先の扉にもロックがある部屋だ。

入り口のロックをどう開けるか、困っているとちょうど住人が中に入る瞬間に居合わせた。そこからエレベーターで彼の住む部屋の前までたどり着いた。

マスターにはマンションの玄関で待っていてもらうことにした。

どきどきと高鳴る鼓動を抑え、深呼吸してチャイムを鳴らした。反応はない。

すると、その直後LINEの通知音がした。

「まだ会社にいるから、また今度話そう」

そのラインのタイミングに違和感を感じ、ドアに耳を当てもう一度チャイムを鳴らした。

するとドアの奥から話し声が聞こえた。彼の声と、女の声だった。

私は怒りと虚しさで「今、部屋の前でインターホン鳴らしたんだけど中から声が聞こえた」とだけラインをした

するとそのあとすぐ、今までに見たこともないくらい怖い顔の彼が出てきた。

そして、「なに来とんねん。帰れや。」と冷たい言葉を放ち私の体を思い切り突き飛ばした。

すごい力で、引っ張られエレベーターに押し込まれた。恐怖と怒りと絶望が混ざり合う中で私はありったけのプライドと自尊心を掲げて、冷静を装って「ただ、話したい」とだけ伝えた。

さすがの彼も、折れて外で話すことになった。

私と彼が外に出ていく様子を、マスターは心配そうな眼差しで見送ってくれたのを覚えている。

いざとなると聞きたいこと、伝えたいこと、沢山ありすぎて何から話していいかわからなくなった。

無言で歩く深夜1時。口を開いたのは彼の方だった。

「もう限界やねん。」

その言葉を受けた瞬間、私は全てを悟った。

ああ、この人は本当に1ミリも産みたい気持ちがないんだ、と。

「なんで、家にいるのに会社って嘘ついたの?」

湧き上がる何かを抑えて、絞り出した声で彼に聞いた。

「お姉ちゃんがジャニーズのコンサート見に東京きてて、泊まってたから、話聞かれたくなかった」

「そっか」

その答えが本当かどうかはわからない。もしかしたら浮気していたのかもしれないし、本当にお姉さんだったのかもしれない。

だけど、どちらにせよ私とお腹子供よりも優先させるものがあるという事実だけが理解できた。

「もう、ダメなんだね」

「...ごめん。頼りなくて。」

「、、、。」

「お金は払う。」

「、、、、。」

口を開いたら、また涙が出てしまいそうでそのあとは何も話せなかった。

そして彼との関係はあっけなく終わった。

その後はどうやって帰ったかいまいち覚えていない。

ただ、翌日が検査の日だったため産婦人科に行って中絶する意思だけ伝えた。

1人で産んで育てるという選択もあったかもしれない。だけど、私は最後にあんな頼りない小さな背中を見せた男との子供を上手に愛する自信がなかった。

生まれてくる子供に罪はない。
親は選べない。

だけど、生まれてきた子供を見るたびにその時の悪夢が思い出されると思ったら、あの男の遺伝子が入ってると思ったら、産んで育てる自信がなくなってしまった。全く情けない母親だ。

手術は12/24に決まった。

初期中絶のため、日帰り手術で終わる。恋人たちが聖なる夜を迎えようとしている中、私は孤独と悲劇の夜を迎えようとしていた。

手術の保証人として、私の大好きで親愛なる友人が一筆を記しにかけつけてくれた。

そしてお花と手紙をくれた。心強かった。友達がいてくれて良かったと心の底から感謝した。

手術は呆気なく、全身麻酔が解け目覚めた頃にはもう終わっていた。彼はお金を支払った後、すぐにその場を去ろうとしていた。

私は、ありったけの嫌味を込めて「御守り」と「手紙」を渡した。「ありがとう」という感謝の言葉を綴った。

最後まで、強い女でいたかった。

(長くなったので、次回に続きます。感想などお待ちしてます。おやすみなさい。)

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ゆるみな。 いただいたお金は全て息子に捧げます

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