悠仁さまの成年式は皇位継承と無関係
さらに今年の9月6日には、新しい錯覚が付け加えられるおそれがある。この日、悠仁殿下の19歳のお誕生日には、皇室行事の「加冠の儀」(成年式)が予定されている(18歳で成年なのに19歳のお誕生日当日に成年式というタイミングは不可解だが)。
これは単に、男性皇族が成年を迎えたことにともなって行われる儀式にすぎない。皇位継承の資格や順序に何ら変更を加えるものではない。
しかし、古式豊かな儀式の視覚的なインパクトは、久しぶりに行われる行事だけに、おそらくそれなりに強いはずだ(前回の加冠の儀は昭和60年[1985年]11月30日に行われた秋篠宮殿下のそれ)。儀式当日を含め前後にメディアが繰り返し取り上げることで、あたかも悠仁殿下の皇位継承が確固たるものになったかのようなイメージが、ひとり歩きする可能性がある。しかし、実態は上記の通りなので、あらかじめ注意を喚起しておく。
そもそも将来、悠仁殿下が即位されるということは、これまでの男系男子限定ルールが手つかずで維持される結果にほかならない。しかしそのルールのままだと、やがて皇室には悠仁殿下お一方だけが残されることになる。その結婚相手は必ず男子を生まなければならない重圧を避けられない。
そのような未来があらかじめ見えてしまうと、どうなるか。失礼ながら、悠仁殿下のご結婚自体が至難となるだろう。
今の皇位継承順序をゆるがせにしないということは、皇室典範の構造的な欠陥を放置することを意味する。それは皇位継承の将来を危うくするとともに、畏れ多いが悠仁殿下に苛酷な生涯を強制するに等しい。

