伊豆の国 大学病院で女性患者死亡 遺族が医師らを刑事告訴
3年前、伊豆の国市の順天堂大学医学部附属静岡病院に入院していた当時26歳の女性が死亡した経緯をめぐり、遺族は、必要な医療措置を怠った業務上過失致死の疑いがあるとして、病院の医師らを刑事告訴しました。
告訴状などによりますと、3年前、静岡県伊豆の国市の順天堂大学医学部附属静岡病院に入院していた当時26歳の女性は、重い障害があり、たんの吸引を定期的にする必要がありましたが、のどに詰まらせるなどして亡くなりました。
女性は自分でナースコールを押すことができない状態だったにもかかわらず、亡くなった際に呼吸状態などを確認する「モニター」が装着されていなかったということです。
遺族は24日、伊豆中央警察署を訪れ、必要な医療措置を怠ったなどとして、病院の医師などを業務上過失致死の疑いで刑事告訴しました。
亡くなった女性の母親は「娘には重い障害があり、看護師を呼ぶこともできないのに、なぜモニターをつけていなかったのか。不信感でいっぱいです。私にとってはとてもかわいい大切な子どもでした。悔しいです」と話しています。
一方、順天堂大学医学部附属静岡病院は取材に「係争中の案件につきコメントできない」としています。