反捕鯨団体「シー・シェパード」のポール・ワトソン元代表は、日本の調査捕鯨船に対する妨害行為を指示したとして威力業務妨害などの疑いで国際手配され、去年7月、デンマーク領グリーンランドで拘束されましたが、その後、デンマーク司法省が日本への引き渡しを認めない判断を示し、釈放されていました。
ICPOはことし4月、ワトソン元代表の国際手配を一時停止していましたが、22日、正式に手配を解除したことを明らかにしました。
手配の解除の理由について「デンマークが日本への身柄の引き渡しを拒否したことなどを考慮した」としていますが、元代表の弁護士は、事件の背景に政治的な動機が含まれる可能性があることや、デンマーク以外にも複数の国が身柄の引き渡しに応じていないことなども考慮されたとしています。
ワトソン元代表は現在、家族のいるフランスなどを拠点に捕鯨に反対する活動などを続けています。
反捕鯨団体「シー・シェパード」元代表の国際手配を解除 ICPO
日本の調査捕鯨船への妨害行為を指示したとして国際手配されていた、反捕鯨団体「シー・シェパード」の元代表、ポール・ワトソン容疑者について、ICPO=国際刑事警察機構は、手配を解除したことを明らかにしました。
林官房長官「わが国の逮捕状は引き続き有効」
林官房長官は23日午後の記者会見で「ワトソン容疑者はわが国が発給した逮捕状に基づき国際手配されてきた。本件は捕鯨に関する考え方とは関係のない法執行の問題だ。こうした考え方はICPO=国際刑事警察機構に対しても繰り返し伝えてきたが、法と証拠に基づくわが国の主張にもかかわらず、国際手配書が削除されたことは、極めて遺憾だ」と述べました。
その上で「わが国の逮捕状は引き続き有効であり、日本政府として関係国に対し身柄の拘束、引き渡しを求めていく方針に変わりはない」と説明しました。