pixivは2025年7月31日付で利用規約を改定します。詳しく見る

星飾り
貴方が心に入ってくるの - 星飾りの小説 - pixiv
貴方が心に入ってくるの - 星飾りの小説 - pixiv
3,433文字
貴方が心に入ってくるの
桜花の考え方を捏造してます
誰にでも優しい桜花の中のルール?みたいなものを考えてみました
要は土足で心を踏み荒らすんじゃなくて靴を脱いでからトコトコ歩きそうだなあって思います。
本編で裏切られた事がないとか信じているからって言っていた事もすこし妄想したりしました
続きを読む
1416892
2024年5月12日 15:21

私は誰にでも優しい。善人なら勿論、悪意がなければ悪人も助ける。すぐに人を愛せるのは私の才能だと思っている。人の為に怒る事が出来る、人を助けようと戦う事が出来る、人を心から思う事が出来る。十分でしょ?だからこれ以上、私の心に入ってこないでね。
私は、人を愛するのが得意だけど信頼するのは半分だけ、そして一定以上自分の心に干渉させない。それが私の中の鉄則だった。

霊峰山で戦った後、体力を大幅に消耗した私は数日自分の部屋で休んでいた
その数日、たった数日で彼、柊要は私の心にどんどん入って来た。しかもご丁寧に靴を脱いで!最初は謝りに来ただけで、1日来たらもう来ないかもって思っていたのにどういう事か彼は毎日部屋に顔を出しに来た。

「おはよう、桜花」
「要くんおはよう。今日も来たんだね」
「ああ、やる事がないからな」
もはやテンプレート化した挨拶をして、要くんはいつも座る椅子に腰掛けた
そしてそのまま世間話やなんともないことを駄弁ったりした。私はその時点では彼に対して何も思っていなかった。毎日来てくれるなーぐらいしか感じていなかったのにそれを自分で崩してしまった。彼はとても話しやすい。ストレスにならない程度に相槌してくれるし絶妙なタイミングで話題を変えてくれる。だからか、私は口を滑らせてしまった
「ねえ…どうして毎日来てくれるの?」
「だからそれはやる事がないからであって」
彼は笑いながら言おうとしたが私はそれを遮ってしまった
「そうじゃなくて!」
思ったより大きな声が出てしまって自分でもびっくりした。なんで遮っちゃったんだろう。私は何に苛立っているの?
「あ…ごめん、大きな声出すつもりは無くて…」
今私はどんな顔をしているのだろうか、見ないで…早く私の部屋から出ていってよ…。私は顔を見られたく無くて俯いた
「桜花…」
要くんは私の手を掴んだ
「爪、食い込んで血が出てる…」
手を強く握りすぎて血が出ていたらしく、要くんは私の手を握り力を緩めるようにほぐした。そしてそのままぎこちない動作でオーラと能力で手の傷を癒した。多分、回復や癒やしをする事に慣れてないんだと思う。
「まだ下手だけど、少しは良くなると思うから…」
彼ははそう言い手を離した
「それと、なんでって言ってた話なんだが、俺、部屋で一人だからやる事も話し相手もいなくて、桜花も部屋で一人だったから、だから毎日通ってたって事だ」
私はそれでも顔を上げられなかった。急に怒って俯いて、失礼極まりない行動をしたのに、要くんは怒りもしなかった。しかも傷を癒してもらって…私は恥ずかしかった。嫌われても仕方がないのに…。私らしくない…
「桜花」
呼びかけられた。けどやっぱり要くんの顔を見れなかった
「桜花、ゴキブリがいるぞ」
えっ!?嘘!?どうしよう!私は慌てて周りを見た。要くんと目が合って、それが嘘だとすぐに分かった。だって意地悪な顔をして笑ったから
「やっとこっち見たな」
「変な嘘つかないでよ」
茶化されたおかげで私はまた彼に笑えた。調子を取り戻したのか、また彼と話す事ができた。
翌日、朝から押しかけてくる彼は昼過ぎくらいに来た。テンプレートの挨拶をして、座り、喋った。
けれど彼の顔色は悪く、どこか不安そうだった。合わない時間があるといつも苦しそうにしていた彼はきっと一人が苦痛なんだとなんとなく察した。不安定な状態の彼を一人にしちゃ駄目、ほっといてはいけない…問題が続けばおそらく壊れてしまうだろう。彼は優しいがとても弱い。それは話して数日だが私にはすぐに分かった。誰かが側にいないといけないと駄目だと私は確信した。そして昨日思った事に対して少し罪悪感を持った。
「要くん、あんまり無理しないでね」
そう言い少しでも心が軽くなるようにと頬の手を添えた。優しくするのは私の得意な事だから、君が笑ってくれるなら私は出来る事をするつもりだよとそう思った。それは誰に対しても同じだけど、本心でもあるから…
「…あ……わ、わかった…」
ん…?笑ってくれると思ったけど要くんは顔を赤くして照れていた。あれ…なんか、私も恥ずかしくなってきた…。私は顔に出さないようにしながら、そっと手を下ろした。
要くんといると、なんだか調子が狂うなあ…そう呑気に思っていたら
「桜花も、無理はするなよ」
「ふふ、大丈夫!無理なんてしないから」
「嘘。いつもしてるの分かってるから」
そう言われて私の顔から笑顔が消えた。冗談で言ってる雰囲気でもない。私は苛立ちの理由が分かった。要くんは、どんなに線引きしてもどんどん心の奥に入ってくるからだ。だから皆んなと違う反応をしてしまう。昨日は会いに来る本当の理由が知りたくて、誤魔化されたから苛立ったんだ。駄目、彼に必要以上に期待をしてきている。
「…いや、悪い。無神経だった。それが桜花なりの自分の守り方なのに、けど、辛くなったら俺を頼ってくれ」
なんで…なんでそんなこと言うの?
信じたくなるでしょ、期待してしまうでしょ、どうせ裏切る癖に、無責任だよ…
ああ、駄目だった。彼は、私が思っていたよりずっと…近くに来てしまっていたんだ。
その翌日、パトが幻想郷を出る事を聞き、ここに残るか現世に行くかを迫られた
誰もいなくなるのなら彼を一人にしてはいけない。だから二人で残ることを選んだ。本当に心を守りたいのなら現世に戻った方がいい。だけど私はこの時点で自分でも気づかないほど彼に惹かれていたらしい。
数ヶ月が経ち、彼は私を意識しており、私も同じく彼を意識していた。けれど私は彼を信頼しきれなかった。いつ裏切るか分からないからだ。最も、私は誓いをさせるつもりもないし付き合ってもないのに束縛をするつもりもない。ただ側にいるだけ。それだけでいい。
そう思わないと駄目なのに、絶対後悔するはずなのに、どうしても期待してしまう。
今日の夜、霊夢や魔理沙たちが飲みに来て皆んなで飲んでいた。私はお酒が駄目だから遠慮しいたけど、彼は珍しく酔い潰れていた。皆んなが帰った後、片付けをして、要くんを起こす為に近いた。
「要くん、風邪引いちゃうよ?…起きて」
彼は「ううぅん」と唸りながら身じろぎした
「あれ…おぅか…?」
「あ、起きたね。大丈夫?ほら、お水飲んで」
「わかった…」
彼はごくごくと水を飲み干し、私に言った
「……おれ、おぅかすきかも…」
「知ってる」
私も君が好きだとは言わなかった。万が一覚えてたら大変だから
「おれ、おぅかをしあわせにするし、ぜったいうらぎらないってやくそくするから」
「大丈夫、そんな事しなくていいから」
私は高鳴る胸を押し込めて、冷静に、優しく言った
「いや、ぜったいする。おれがきめたことだから…だから…おれがすきっていうまでまっててほしい」
「覚えてない癖に」
私は苦笑しながら冷たく言った。どんなに胸が高なってもそれは酒の勢いで言わただけ。虚しいだけだから。
「だいじょうぶ…ずっとおもってることだから」
そう言って彼は自分の部屋に歩いて行った。少しふらついてたが大丈夫そうだったので見送った。
本気にしちゃ駄目だ。私は自分に言い聞かせた。
私も好きだから、これ以上心に入って来ないで。裏切らないで、ずっと私を好きでいてほしい。そんな自分勝手な事を思った。
本当は分かる。彼はとても切実な人だと。ただ、私の勇気が足りないだけ。一歩進めないだけ。自覚するとふわりと心が軽くなった
…うん。それじゃあ、君が告白するまで待ってみようかな。
大丈夫、いくらでも待てるから、1週間でも、10年でも、君が死ぬまででも。

私は誰にでも優しい。善人なら勿論、悪意がなければ悪人も助ける。すぐに人を愛せるのは私の才能だと思っている。人の為に怒る事が出来る、人を助けようと戦う事が出来る、人を心から思う事が出来る。十分でしょ?だからこれ以上、私の心に入ってこないでね。
私は、人を愛するのが得意だけど信頼するのは半分だけ、そして一定以上自分の心に干渉させない。けれど彼は心の奥に入って来た、それもご丁寧に靴を脱いで。最初は調子が狂うだけだと思っていたのに、どんどん好きなった。
私は愛する事は得意だったのに、恋をするのは下手くそだった

でもそんな私を要くんは受け入れてくれるだろう。今なら分かる

好きです、あなたの側にいさせて下さい。
待っているから

貴方が心に入ってくるの
桜花の考え方を捏造してます
誰にでも優しい桜花の中のルール?みたいなものを考えてみました
要は土足で心を踏み荒らすんじゃなくて靴を脱いでからトコトコ歩きそうだなあって思います。
本編で裏切られた事がないとか信じているからって言っていた事もすこし妄想したりしました
続きを読む
1416892
2024年5月12日 15:21
星飾り
コメント
作者に感想を伝えてみよう

ディスカバリー

好きな小説と出会えるコミック・ノベル総合サイト

pixivコミックの注目小説

  • 魔王都市
    魔王都市
    著者:ロケット商会 イラスト:Ryota-H
    無法都市を裁く、正義と仁義。

関連百科事典記事