7月20日に山手線内でモバイルバッテリーの発火事故が発生しました。
■【Yahoo!ニュース】山手線で出火のバッテリー、一昨年6月にリコール対象
https://news.yahoo.co.jp/articles/6920a5260b66fe2714d851fdb0326037a2508dd1
どこのメーカーのものかをニュースで伝えていなかったので、「2023年6月にリコール対象」「製品は中国製で、大阪市の輸入・販売会社が19年12月~21年8月に約3万9300台を出荷」の情報から調べてみると、cheeroの「Flat 10000mAh(CHE-112)」2019年12月15日~2021年8月23日販売分が該当することがわかりました。

この機種を持っている方は取り急ぎ販売店にご連絡ください。【→リコール受付ページ】
経済産業省のリチウム電池リコール情報には、この機種以外にもたくさんのモバイルバッテリーが回収対象となっていました。
登山では緊急時の連絡用にモバイルバッテリーは必須のアイテムとなっています。
もしリコール対象のものを使っていれば温度が高くなる夏山などで発火する可能性もあり、ザックの中で発火すればナイロン系のレインウェアやテント・シュラフなどはすぐに溶けてしまいます。山行の状況によっては装備を失うことは命の危険にもつながります。
どのようなモバイルバッテリーがリコール対象になっているのか。
経済産業省の「リチウム電池内蔵充電器」でリコールされているもの29点(2025年7月現在)を一目で見られるリストを作りましたので、手持ちのモバイルバッテリーと見比べてご確認頂ければと思います。
目次
- 1 経済産業省のリコール対象リチウム電池リスト
- 1.1 X tormモバイルバッテリー
- 1.2 Anker Power Bank
- 1.3 Anker MagGo Power Bank
- 1.4 分離式モバイルバッテリー(ECMMBM52SP )
- 1.5 Belkin BoostCharge Pro Fast Wireless Charger for Apple Watch +Power Bank 10K
- 1.6 MB-T5000L BK/WH
- 1.7 Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)
- 1.8 Anker Power Bank 20000mAh
- 1.9 VARMFRONT ヴァルムフロントモバイルバッテリー
- 1.10 2023年以前のリコール対象モバイルバッテリー
- 2 エレコムの「発火しないモバイルバッテリー」が安心
経済産業省のリコール対象リチウム電池リスト
X tormモバイルバッテリー

型番:XR105
販売期間:2025年3月18日~2025年6月30日
リコール事業者名:Bigblue Tech 株式会社
Anker Power Bank

型番:A1257011、A12570V1、A1257021、A1257051、A1257031
販売期間:2024年5月16日~2025年6月6日
リコール事業者名:アンカージャパン株式会社
Anker MagGo Power Bank

型番:A1652N11、A1652N21、A1652NV1
販売期間:2023年12月19日~2025年2月13日
リコール事業者名:アンカージャパン株式会社
分離式モバイルバッテリー(ECMMBM52SP )

型番:ECMMBM52SP
販売期間:2024年1月16日~2024年9月4日
リコール事業者名:株式会社ノジマ
Belkin BoostCharge Pro Fast Wireless Charger for Apple Watch +Power Bank 10K

型番:BPD005
販売期間:2023年4月~2024年6月
リコール事業者名:ベルキン株式会社
MB-T5000L BK/WH

型番:MB-T5000L BK/WH
対象ロット番号:20231130 / 20231219 / 20231229 / 20240122
販売期間:2023年9月21日~2024年8月31日
リコール事業者名:株式会社エアージェイ
Anker 334 MagGo Battery (PowerCore 10000)

型番:A1642N11、A1642N21、A16420V1
販売期間:2024年2月1日~2024年9月17日
型番:A1642N11、A1642N21、A16420V1、A1642051
販売期間:2023年7月14日~2025年6月9日
リコール事業者名:アンカージャパン株式会社
Anker Power Bank 20000mAh

型番:A1647N11、A1647N21、A1647051、A16470V1
販売期間:2024年1月12日~2024年9月17日
型番:A1647N11、A1647N21、A1647051、A16470V1、A1647061
販売期間:2023年11月28日~2025年4月14日
リコール事業者名:アンカージャパン株式会社
VARMFRONT ヴァルムフロントモバイルバッテリー

型番:E2038(10400mAh)
日付スタンプ:2313、2316、2318、2319
型番:E2037( 5200mAh)
日付スタンプ:2318、2319、2322
販売期間:2024年2月26日~2024年5月10日
リコール事業者名:イケア・ジャパン株式会社
2023年以前のリコール対象モバイルバッテリー
けっこう数が多いので、残り20件はモバイルバッテリーの画像と詳細リンクだけをリストアップしていきます。

Baseus マグネット式ワイヤレス充電モバイルバッテリー

llano 10000mAh Magsafe対応ワイヤレスモバイルバッテリー

モバイルバッテリーZENDURE SuperMini 5K

Lenovo Go USB Type-Cノートブックパワーバンク

cheero Flat 10000mAh

Anker 535 Power Bank

ベイシア電器 ACアダプタ内蔵モバイルバッテリー

3WAY ACアダプター一体型モバイルバッテリー

リチウム充電器(3000mAh)ポータブルバッテリー(アベルブランド)

モンスターボール モバイルバッテリー Anker 10000mAh

スティッキー リチウム内蔵充電器

ANAオリジナル ポータブルバッテリー

コストコ専用モデル モバイルバッテリー PQI Power 6000CV

ベルソス モバイルバッテリー 20000mAh

ポケモンモバイルバッテリー RAV Power10050mAh

パワーバンク エリプス 10000mAh

ギガバンク10000mAh、パワーバンク10400mAh

Rady ノベルティ 携帯電話用充電器
セブンライフスタイル スマートフォン用充電器
エレコムの「発火しないモバイルバッテリー」が安心

引用:【amazon】エレコム ナトリウムイオンモバイルバッテリー DE-C55L-9000BK
山手線のモバイルバッテリー発火事故により、電車は長時間の運行停止となりました。
発火しないモバイルバッテリーがあればいいのに、と思ったらすでに開発されていました。
エレコムのナトリウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーです。

引用:【amazon】エレコム ナトリウムイオンモバイルバッテリー DE-C55L-9000BK
「発火しないモバイルバッテリー」の実現を目指すのが、大阪に拠点を置くPC周辺機器メーカーのエレコムだ。(中略)
ナトリウムイオン電池はリチウムイオン電池と比べて、電池内で発熱があっても熱暴走しにくく、発火リスクが抑えられているという。(中略)
加えて、製品温度の上昇を24時間監視・制御する機能や、過充電や過放電などを防ぐ機能などを備えている。
リチウムイオンの充電回数500回に比べ、5000回充電できる高寿命。使用できる温度帯もマイナス35℃から灼熱の50℃までと広範囲。

リチウムイオンは氷点下に弱いので、冬山登山にも使えますね…!
リチウムイオンよりも大きくて重いのがデメリットとなっていますが、飛行機利用もできる安全性は素晴らしいです。
値段もそこまで高くないので、これからは簡単に発火しないモバイルバッテリーへと買い替えを進めていきたいと思います。
エレコム(ELECOM)
ナトリウムイオンモバイルバッテリー DE-C55L-9000BK
【amazonで ナトリウムイオンモバイルバッテリーを探す】

ナトリウム以外に、リン酸鉄や準固体電池なども簡単に発火しないモバイルバッテリーとして開発されています。











