岐阜県立の障害者支援施設を行政処分 職員14人が入所者虐待
岐阜県土岐市にある県立の障害者支援施設で、介護職員14人が利用者を強くたたくなどの虐待行為をしていたことがわかり県はこの施設に対し、新たな利用者の受け入れを3か月間停止する行政処分を行いました。
行政処分を受けたのは、岐阜県土岐市にある障害者支援施設「県立はなの木苑」を運営する岐阜県福祉事業団です。
県によりますと、介護職員として勤務していた20代から70代の男女14人は、去年7月から10月にかけて、食事をこぼすなどした利用者の顔や頭を強くたたいたり、薬を飲ませる際に足を蹴ったりするなど、18人の利用者に対し、あわせて40件の虐待行為をしていたということです。
去年10月、職員の1人が利用者の男性を殴ったとして逮捕されたことを受けて、県などが調査した結果、複数の職員による虐待行為が確認されたということです。
県は23日、この施設に対し、ことし9月から3か月間、新たな利用者の受け入れを停止する行政処分を行いました。
虐待行為をした14人の職員のうち、逮捕された職員を含む2人は懲戒処分を受けたあと依願退職していて、県はほかの12人についても処分を検討しているということです。
岐阜県障害福祉課の斉藤守弘課長は「施設の利用者とご家族に大変申し訳ない。県民の信頼を損なうことになり深くおわび申し上げます」と陳謝しました。