高専設置に“黄”信号 最終会合で意見集約できず 専門家から指摘相次ぐ 山梨
高等専門学校設置の可否を検討する山梨県の専門家委員会が23日、開かれました。
関係者によりますと、高専設置に向けた意見がまとめられる見込みでしたが、専門家から指摘が相次ぎ、県は意見集約を先送りとしました。
山梨県は大学進学などによる技術系人材の流出を防ごうと、即戦力を育成する高等専門学校の設置を目指しています。
去年から業界関係者らでつくる専門家委員会で設置の可否を検討していて、23日は最終回の会合が開かれました。
会合では専門家の意見を集約し、高専の設置がおおむね了承される見通しでしたが、非公開で行われた議論は波乱の展開に。
県や関係者によりますと、委員からは設置にかかるコストや教員の確保などに関する課題が噴出したほか、既存の技術系高校や短大との差別化が難しいなどの指摘が相次ぎました。
県は23日の段階での専門家の意見集約は困難だと判断し、今後、書面でのやりとりで報告書の作成を進めるとしています。
中村己喜雄 委員長
「最終的なまとめは今から事務局とも相談した中で、やらなければならないが、一定の方向に向いてきたと考えている」
高専の設置をめぐっては、後藤斎前県知事時代にも設置に向けた計画が進んでいましたが、費用対効果が低いことなどを理由に頓挫した経緯があります。