【参院選2025】投票率アップの背景に「分かりやすさ」と「SNS」 期日前投票は過去最多
参議院選挙の投票日となった20日。
■樋口淳哉記者
「午前11時の福岡市の投票所では、外にまで長い列ができています。」
今回、投票日が3連休の中日で、投票率への影響が懸念されていましたが、福岡選挙区の投票率は55.66パーセントで3年前の前回を6.90ポイント上回りました。55パーセントを超えたのは、2010年以来です。
政治学が専門の九州大学大学院の施光恒教授は、投票率が上がった背景について。
■九州大学大学院・施光恒 教授
「物価高対策が大きいと思う。物価高は本当に生活に直撃しますので、非常に分かりやすいと。」
参議院選挙では、現金給付や消費税減税といった物価高対策など、国民の生活に近い課題が有権者の注目を集めました。
街の人に、何をきっかけに投票に行ったのかを尋ねました。
■有権者
「テレビの政見放送とか新聞。」
「TikTokだったり、演説、いろんな党の総まとめ、この党はどういう政策を持っているかを調べて行きました。いろいろな人が情報を載せているSNSだからこそ、いろんな情報が入ってくるし、分かりやすい。」
各党が力を入れ、今回注目された「SNS選挙」。
2回目の当選を果たした公明党の下野六太さん(61)。これまでは組織戦が中心でしたが、今回、初めてSNSを本格的に活用しました。
■公明・現 下野六太さん(61)
「SNSで政策を訴えるだけでなく、幅広く私の人となりを知ってもらおうということにも気を配って。」
SNSの投稿に加え、街頭演説ができない午後8時以降もライブ配信を行い、有権者に訴えました。
候補者たちのSNS戦略も、選挙への関心を高めたとみられる今回の選挙。それでも、4割以上の人が投票に行っていないのが現状です。
■有権者
「フェスがあって、期日前投票があるのは知っていましたが。自分がどこを重視しているとかなくて、これがいいとか決めきれなかった。」
「政治には無関心。誰がなっても一緒かな。」
国や自治体、候補者、そしてメディア。投票率のさらなる向上のため、まだ取り組むべき課題はありそうです。
今回の選挙で、福岡県内の有権者で期日前投票をした人は107万4958人でした。衆議院選挙も含めて過去最多となりました。
こちらのグラフは、有権者に対してどれだけの人が期日前投票を行ったのか、期日前投票だけの投票率の推移をまとめたものです。参議院選挙で期日前投票が始まった2004年から見ていくと、右肩上がりに増えていて回を追うごとに広く利用されるようになっているのが分かります。
今回、投票に行けなかったという人にも選択肢の一つとしてさらに広がれば、投票率を押し上げることになりそうです。