公示翌日の4日、那覇市内のホテル。自民公認で立候補した奥間亮氏の応援に石破茂首相が入り、演説会が開催された。だが、後方の100席以上が空席。4日後、小泉進次郎農相が応援入りした会場も埋まらず、開始直前に4列分約60席が片付けられた。
全国で自民党への「スーパー逆風」(党関係者)が吹き荒れる中、陣営関係者は「何をすれば盛り上がるのか分からない」とこぼした。
批判の受け皿となったのは参政党だった。全国で大きく支持を伸ばし、沖縄選挙区の和田知久氏は12万票台を獲得した。前回2022年参院選での参政公認候補の獲得票の5・6倍に上る。自民県連は和田氏が獲得するのは総投票数の1割程度と予想していたが大きく外れた。開票が進む中、県連幹部は「甘く見ていた」とつぶやいた。
(’25参院選取材班)
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