石破首相 続投の意向 重ねて示す 3人の首相経験者と会談

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参議院選挙の結果を受けたみずからの進退をめぐり、石破総理大臣は一部の辞任報道は事実ではないと強く否定した上で、アメリカとの関税交渉をめぐる合意を受けた対応など、政策課題への取り組みを急ぐため、続投する意向を重ねて示しました。

石破総理大臣は23日午後、自民党本部で、麻生最高顧問、菅副総裁、それに岸田前総理大臣の3人の総理大臣経験者と、およそ1時間20分間会談し、森山幹事長も同席しました。

動画は2分14秒。データ放送ではご覧になれません。

このあと石破総理大臣は記者団に「3人の元総裁と強い危機感を共有したほか、党の分裂は決してあってはならないなど、いろいろな話があった」と述べました。

一方、みずからが周辺に辞任する意向を伝えたなどとする一部報道については「会談で私の出処進退については、一切、話は出ていない。そのような発言をしたことは一度もない。報道されているような事実はまったくない」と、強く否定しました。

その上で、アメリカの関税措置を受けた日米交渉が合意したことに触れ「合意はしたが対米輸出品目は4000を超え、それぞれを取り扱っている会社や事業者にとっては極めて重大な問題だ。合意が確実に実行されるようにしていくことは非常に大事だ」と述べました。

そして「あす赤澤経済再生担当大臣が帰国したら報告を受けることにしており、国民生活がきちんと守られるよう全力を尽くしたい」と述べ、関税交渉をめぐる日米合意を受けた対応など、政策課題への取り組みを急ぐため、続投する意向を重ねて示しました。

==石破首相 会談後の発言==

石破総理大臣は3人の総理大臣経験者と会談したあと、23日午後3時半ごろ、自民党本部で報道関係者の取材に応じました。

石破首相 続投する意向 重ねて示す

参議院選挙の結果を受けたみずからの進退をめぐり、石破総理大臣は辞任報道は事実ではないと否定した上で、政策課題への対応を急ぐため、政治空白を作ることはできないとして、続投する意向を重ねて示しました。

「強い危機感をみなで共有」

石破総理大臣は「麻生最高顧問、菅副総裁、それに岸田前総理大臣の3人の元総裁に来てもらい、森山幹事長とともに話をした。強い危機感をみなで共有したほか、党の分裂は決してあってはならないなど、いろんな話合いがあった」と述べました。

「私の出処進退については一切話は出ていない」

石破総理大臣は「私の出処進退については一切話は出ていない。一部にそのような報道があるがそのような発言をしたことは一度もない。報道されているような事実は全くない」と述べました。

「関税対応に全力尽くす」

石破総理大臣は「日米が合意したが、対米輸出品目は4000を超え、それぞれの取り扱っている会社や事業者にとっては極めて重大な問題だ。合意が確実に実行されるよう、きちんとこたえていくことは非常に大事だ。あす赤澤経済再生担当大臣が帰国したら報告を受けることにしており、国民生活がきちんと守られるよう全力を尽くしたい」と述べました。

自民 森山幹事長「党の分裂は避けるべきとの考え方 共有」

動画7分33秒(データ放送ではご覧になれません)

自民党の森山幹事長は、石破総理大臣と3人の総理大臣経験者との会談のあと記者団に対し「まず石破総裁から日米関税交渉について報告があった。その上で、選挙の総括はできるだけ早く行わなくてはならないとか、今後はより具体的な道筋を示すことが大事だ、党員党友や地方組織・友好団体等の意見にも丁寧に耳を傾けるべきだという意見が出た。そして、自民党の現状に強い危機感をもって臨み、党の分裂は何としても避けるべきとの考え方が共有された」と説明しました。その上で「最後に私から、今後とも必要に応じ、総裁経験者の方々に集まって協議いただくことをお願いした」と述べました。

石破首相 麻生氏・菅氏・岸田氏の首相経験者と会談

参議院選挙の結果、自民・公明両党が衆参両院で少数与党となる中、石破総理大臣は、国政に停滞を招いてはならないなどとして続投の意向を表明しましたが、自民党内では、中堅・若手議員や地方組織から辞任や執行部の刷新を求める声が相次いでいます。

こうした中、石破総理大臣は、森山幹事長も同席し、先ほど午後2時から自民党本部で、麻生最高顧問、菅副総裁、それに岸田前総理大臣の3人の総理大臣経験者と会談しました。

この中で、石破総理大臣は、続投の意向を示した真意や経緯などを説明するとともに、来月中をメドに参議院選挙の敗因を党として分析することを伝えるなどし、今後の政権運営などをめぐって意見を交わしたものとみられます。

会談に先立ち、石破総理大臣は、アメリカの関税措置に関する日米合意を受けて記者団の取材に応じた際、交渉の成果を踏まえ、自身の進退をどう考えるか問われ「赤澤大臣が帰国し、詳細な報告を受ける。そのあたりも含め、そういうようなことを、よく精査をしていきたい」と述べました。

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