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あげあげぱんの創作論02

 さて、今回もキャラクターの話です。エンタメ系の作品ではキャラクターの出来が物語の良し悪しを決めると言っても過言ではないですから。しっかりと作っていきましょう。

 良いキャラクターとは、どんなものか。その作品の雰囲気にもよりますが、少なくとも何か一点は、凡庸とはいえない何かを持つ人物。良いキャラクターの第一条件とは、そういうものではないかと思います。

 凡庸とはいえない何か。これは身体能力とか、頭の良さ、特別な能力……とは限りません。その人の心の持ちようだったりとか、はたまた不幸な境遇だとか、何でも良いのです。大切なのは、読者に興味を惹かせる何かを持っていることです。

 逆に言えば、凡庸ではない何か凄い個性を持っていたとしても、そのキャラクターが読者の興味を惹けないのであれば、意味がありません。凄い個性も活かせません。宝の持ち腐れというわけです。

 そこで重要になってくるのが、エピソードです。そのキャラクターには、これまで、どういう人生があり、どういう経緯で非凡な個性を手に入れたのか、そこを考えましょう。

 以前の記事でも語りましたが、人格というものは、それまでの人生の経験によって作られるのではないでしょうか? 少なくとも、僕個人はそう考えています。

 ここまで、キャラクターの非凡な特徴、その特徴を持つに至ったエピソード、これまでの経験によりどのような人格を持っているか、という三点を出しました。これらは全てが横で繋がります。

 小説は様々な要素が点でバラバラになっているのではなく、線で繋がっています。キャラクター作りに限らないのですが、小説を書く時は、その内用全ての、繋がりを意識してください。物語の全ては、直接繋がっていなかったとしても、作品内の何かによって繋がっているはずです。

 話を戻しましょう。小説のキャラクターは、作中世界の色々なものが繋がってできています。キャラクターは一つの独立した存在ではないのです。なので、複数の要素を組み合わせて作られたキャラクターが、より魅力的になるかは小説の内容にもよってきます。そのためには、物語自体が魅力的でなければなりません。

 難しい注文をしている自覚はあります。なので、創作をする時、完璧にしようと気負いすぎるのは良くないかもしれません。小説を書くのは、簡単そうで、難しい。なので、良いものを作ろうという気持ちは大事ですが、あくまで目標程度に留めておくのが良いと思います。

 まずは、あまり多くのことを考えるよりも、良いキャラクターを作ることに集中するべきかと、思います。良いキャラクターは物語を引っ張ってくれる力を持っていますからね。

 良いキャラクターとは、読者の興味を惹く何かを持っていて、それでいて物語としっかり繋がって、物語を引っ張ってくれる力を持つ。そんな魅力的なキャラクターを作るのは簡単ではありません。ですが、何度でもキャラ作りにチャレンジしましょう。トライ&エラーを繰り返して、より良いキャラクターを作るコツを掴んでいきましょう!

 とまあ、ここまで偉そうなことを書きましたが、僕自身、魅力的なキャラクターを作ることには、未だに四苦八苦しています。やっぱり魅力的なキャラを作るのは難しいです。けれど、やってみる価値は充分にあります。キャラクター、大事です!

 少し、具体例を語ってみましょうか。例えば、某有名少年漫画の主人公なんですが、世界人口のほとんどが何らかの特殊能力を持っている世界で、彼は能力を持っていません。作中では、個性無しと語られるわけですが、これは逆に非凡な特徴といえます。不幸な境遇、と言っても良いのかもしれません。

 その主人公は特殊な能力を持ちませんが、誰かを守る人になりたいと思っています。個性を持たないという圧倒的な不利を持っていながら、それでも誰かを守る存在になりたいと願い続けている。これは彼の特徴と繋がるエピソードであり、人格を作ってきた人生です。彼の無個性という非凡な特徴と合わせて読者の興味を惹きます。

 そんな彼が人々を守る象徴のような人物と出会って、物語は動き始めます。ストーリーが面白いこともありすが、ここまで読者は主人公の魅力に引っ張られて物語を読んでいるって訳ですね。彼の頑張る様子を応援したくなっているはずです!

 まあ、これはあくまで僕がその漫画を読んで感じたこと、思ったことです。あくまで僕個人の分析だということは断っておきます。

 こんな感じで、世の中の魅力的なキャラクターは作られているのだと思います。ここまでで、あまり凄いことを語ったわけではありませんが、意識しているかどうかで、色々と変わってくるものが、あるかもしれません。

 今回はキャラクター作りについて語ってきました。今後も、小説作りのあれこれや、日常の雑記、あるいは短編小説の投稿などをnoteのコンテンツとして予定しています。

 今後とも、よろしくお願いいたします。それでは、また!

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