前輪ドラムブレーキではな
いディスクブレーキの二輪
車に乗る時は、前輪ブレー
キは指2本掛け乃至3本掛け
が良い。
指4本掛けが✕なのには理由
が3点ある。
1.指4本掛けはフロントドラ
ム&ワイヤー引きブレー
キというブレーキが極端
に利かない時代の力技の
用法
2.ディスク装着二輪車で指
4本掛けにすると簡単に
前輪がロックしてしまう
3.指4本掛けはハンドルの保
持が人差し指と親指のつ
け根のV部分だけとなり、
不安定で危険
さらに付随して、指の4本掛
けだと、シフトダウン時に
必須のブリッピング操作が
物理的にできなくなる、と
いう点も挙げられる。
ブレーキングしながらのブ
リッピングシフトダウンは
スポーティー走行の際には
必須技術で、二輪操縦操作
の基本中の基本でもある。
四輪のMT車であるならば、
ヒール&トウのテクニック
と全く同じ目的で実行する
技法。
レーシングマシンでは極限
クロスレシオにギアを組ん
でいるので、使わない局面
もあるが、通常はアシスト
クラッチであってもブリッ
プは使用する。
ブリップ無しでシフトダウ
ンした後、ブレーキング&
ブリッピングで旋回を開始
している世界グランプリの
チャンピオンクラスのライ
ダーの乗り方。
WGP 1983 R2 / FLANCE Le Mans
直線部分でブレーキングし
ながら2速落とし(クロスレ
シオが大きいのでブリップ
は必要ない)、さらにコーナ
ー進入でブレーキング&ブ
リッピングで2速落として
いる。
低いギアでは、5-6速のシ
フトよりもレシオのクロス
が離れているので、シフト
ダウンによるエンジンの過
回転防止のためにブリップ
してエンジン回転を上げて
からシフトをつないでいる。
ブリッピングしながらでも
ブレーキの引き方は安定し
ているので、フロントは上
下に一切揺れたりしないし、
させていない世界トップラ
イダーの乗り方。
サスを沈めて仕事をさせた
まま旋回している。