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参院選2025

第27回参院選は7月3日公示・20日投開票。関連するニュースを特集します。

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自民現職の長峯誠氏が落選確実 前農相失言など逆風 参院宮崎選挙区

宮崎選挙区での落選が確実となり、厳しい表情で支持者らに頭を下げる自民の長峯誠氏=宮崎市で2025年7月21日午前0時6分、野田武撮影 拡大
宮崎選挙区での落選が確実となり、厳しい表情で支持者らに頭を下げる自民の長峯誠氏=宮崎市で2025年7月21日午前0時6分、野田武撮影

 参院選宮崎選挙区(改選数1)で、3選を目指した自民現職の長峯誠氏(55)が、前農相の舌禍などの逆風のなかで支持を伸ばせず、立憲新人の山内佳菜子氏(44)=社民支持=に敗れることが確実となった。

 「コメは買ったことがない」と発言し事実上更迭された江藤拓前農相(衆院宮崎2区)の地元で、失言の影響が最後まで響いた。長峯氏自身も党派閥の裏金事件に関与し、2022年までの5年間で116万円のキックバック(還流)を受けていたと明らかにしていた。

 選挙戦では宮崎県議や同県都城市長、参院議員2期の経験と実績を強調し、南海トラフ地震などの防災対策、農林水産業の所得向上、物価高対策を訴えたが、挽回できなかった。

 宮崎市の事務所に現れた長峯氏は支援者に頭を下げ、「敗因はすべて私の不徳のいたすところ。大変な逆風の中での選挙だった。責めは私が負う」と述べた。

 山内氏は国民民主、社民の県組織と連携して事実上の野党統一候補として挑み、厚い保守地盤を突き崩した。現行憲法下の国政選挙で、衆参合わせて県内の選挙区から女性候補が当選するのは初めて。

 当選が確実となり、宮崎市のホールで花束を受け取った山内氏は「今回の宮崎選挙区、大きく政治が動いた。全身全霊で皆様の命と暮らし、故郷を守る」と語った。【下薗和仁、塩月由香】

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