幻で終わったバトルゴルファー唯Ⅱの原案、悔しいから途中まで書いたシナリオ晒すw
テーマ:レトロゲーム
実はバトルゴルファー唯は続編の企画があったんです。
ドリームキャストで出す予定だったんですけどSEGAにボツにされて
幻で終わりましたw
これ出ていたら前作以上の襲撃的なラストになったと思います。
犠牲者は何人になるか予測もつきませんw
読みたい人がいるか?どうかまったく分かりませんが途中まで
書いたプロトシナリオを公開します。
興味がある方はお読み下さい。
ストーリーは前作の17年後の設定です。
「バトルゴルファー唯2」プロトシナリオ」
第一章「記憶」
「まただ・・・。」
最近、私は時々妙な感覚に襲われる。
父さんの影響でゴルフを始めてからだ。
私の父さんはレッスンプロというやつで、私も物心ついた
時からクラブを握って遊んで いた記憶がある。
でも、子供の頃には、こんな感じを受けた時は一度もなかった。
16歳になり本格的にゴルフを始めてから度々起きる感覚。
カップに向かって真っ直ぐに伸びていく『龍のような黒い炎の残像。』
キーン!チタンドライバーのショット音が響く。
「ナイスショッ!」
「グッショッ!」
まるでライフル銃の弾丸のような勢いで、ボールがグリーンに
突き刺さる。
「おおおおおお・・・・!!」
どよめきたつギャラリー達。
「おどろきました!椎名プロ。なんとこのホールあわやホール
インワンかと思われるショットです。なんとピン手前30センチの
位置に着けて来ました!いやー倉木さん。まったく驚きですね。
本当にこれが17歳の少女のショットですかね。」
「本当に彼女17歳なの?いや、それより本当に女の子かい?
実は男なんじゃない?俺の全盛期でも、あんなの打てないよ。」
「さあ、イーグルショットのアドレスに入りました。これを決めればスコアは-13でホールアップとなります。最年少優勝まであと一打と
なりました。椎名唯プロ。」
グリーン周りにあつまったギャラリー達は、最年少優勝の決定的
瞬間を見逃すまいとして静まり返っていた。
唯はさすがにプレッシャーなのか、この短い距離にしては入念と
言う感じで、素振りを繰り返した。
『ダークに・・・』
「えっ?」
不気味な笛の音と共に何者かの声が聞こえた。
唯は素振りを止め辺りを見回した。
しかし、笛など吹いてる者は誰もいない。唯はプレッシャーから来る幻聴が聞こえたのだろうと思い、再びアドレスに入ろうとした。
「ダークハザードに生まれし者よ・・・。さあ我が元へ帰るのだ・・・。」
「誰っ!」
幻聴ではない。唯は声の主に向かって叫んだ。
「いったい誰よ!変な笛を吹いて邪魔するのは!」
唯はギャラリーに向かって叫んだ。
「笛なんて誰か吹いたか?」
「いや~。俺は何も聞こえなかったけどな・・・。」
唯の声に、その場にいた全員は困惑の表情を浮かべて
ざわめきたった。
「あの、椎名プロ。誰も笛なんて吹いておりませんが・・・。」
「嘘よ!私ちゃんと聞こえたもの!変な笛の音と変な男の声を!」
「落ち着いてください椎名プロ。本当に誰も笛なんて吹いて
いませんから。」
大会運営委員の必死の説得も唯の耳には入らなかった。
パン!
パニックになっている唯の頬に平手打ちが飛んだ。
それはキャディを務めている姉『蘭』からの愛であった。
「お姉ちゃん・・・。」
「大丈夫?唯・・・。」
「うん。落ち着いた。」
「そう。じゃあ優勝を決めようか。みんな待ってるよ。」
「うん。」
姉の平手でようやく平静を取り戻した唯は三度イーグルパットの
アドレスに着いた。
その耳には、もう不気味な笛の音も、男の声も聞こえなかった。
「どうやら何か、トラブルがあったようですが・・・?今アドレスに
入りましたね。椎名プロ大丈夫のようです。やはりプレッシャー
ですかね倉木さん?」
「まあ、最年少優勝の記録がかかった大舞台だからなぁ。
緊張するなって方が無理なんじゃないの?やっぱり17歳の
お嬢ちゃんだしな。」
「さあ、仕切りなおしてイーグルショットを打ちます椎名プロ!
記録への一打です!」
コン!パターとボールの接触音の後にボールはカップへ
吸い込まれた。
「わあああああ・・・・!」
その瞬間、ギャラリーは大歓声を上げ、実況アナウンサーは
興奮した口調で実況を続けた。
唯は蘭と抱き合い優勝の喜びを姉妹で分かち合った。
「ダークハザードに生まれし者よ・・・。我が元へ帰れ・・・!」
優勝の喜びに満ちている唯の耳に、今度ははっきりと不気味な
声が聞こえた。
しかもそれは唯の直ぐ近くで、まるで耳元で語りかけるようであった。
唯はギョッとして自分の周りを見回したが、やはり誰もいない。
「時は満ちた・・・。お前は我が元へ帰る運命にある・・・。
あらがうな・・・!さあ!我が元へ・・・帰るのだ!ブラック
ファイアー!!」
聞こえているのでは無い。感じているのだ。唯の体が、能が、
不気味な声を感じている。
言い知れない恐怖感が唯を襲った。
「誰・・・?やめて・・・。もう!やめてえーーっ!!」
あまりの恐怖感に耐えられなくなった唯の身体と精神は、
声を拒絶するためにその活動を
停止した。唯は蘭の腕の中で失神した。
「唯・・・?どうしたの?ちょっと!唯!?」
薄れていく意識の中で、唯は蘭の声が聞こえた。
という訳で第一章は終わりです。
今度の唯と蘭は姉妹です。
何故、姉妹なのか?何故、唯と蘭なのか?
これらがストーリーのキーとなります。
