【一強が崩れた先に…】滝沢秀明がジャニーズからTOBEへと持ち出した「何よりも大切なモノ」

「衝撃的な特集」が放送され……

WEBでメッセージを公開した藤島ジュリー景子氏
WEBでメッセージを公開した藤島ジュリー景子氏

滝沢が事務所を退所して、程なくして英国BBC放送によってジャニー喜多川の性加害が告発された。被害者らが続々と声を上げ、芸能界を揺るがす一大スキャンダルとなる。遂にジャニーズ事務所は消滅するに至ったのだ。同じ頃、滝沢は新会社TOBEを立ち上げて、ジャニーズからの移籍組を受け入れた。

この一連の流れに、どこか私はめくるめく運命的なものを感じないではいられない。つまりジャニーズ事務所がこの世から消滅するその寸前に、彼はそこから何かを持ち出したのだ。ある大切な何かを――。

思いだそう。あの葬儀の日、霊柩車のフロント助手席に座り、しっかりと遺影を抱きしめていた彼の姿を。そう、滝沢秀明は〈ジャニーの魂〉を外へと持ち出したのである。

〈ジャニーの魂〉とは何だろう? 米国ロサンゼルスに移民の子として生まれ、太平洋戦争を経て、遠い日本の地にたどり着いた。そこで少年たちを集めて芸能ビジネスを始める。やがて、この国でもっとも大きく有力で、成功した芸能事務所となった。

その後、ジャニーの向かう先は? 故国アメリカだったに違いない。晩年のラジオ出演で、初代ジャニーズが全米ナンバーワンヒット曲をリリースしそこねたことを、悔しそうに語っていた。

ジャニー喜多川に訊きたかったことがある。BTSをどう思っていたか?

韓国の7人組アイドルグループ。別名・防弾少年団。世界的人気となったBTSが、アルバム『LOVE YOURSELF 轉‘Tear’』でアメリカ・ビルボードのチャートでナンバーワンに輝いたのは、’18年5月のことだ。

ジャニー喜多川は翌年2月に亡くなるので、BTSのこの快挙を目撃していたはずである。東洋人の男子たちが歌って踊るアイドルポップス。同類のように見えて、ジャニーズが達成できなかった夢を、なんとお隣の韓国のアイドルグループが実現してしまったのである。

ジャニーはよほど悔しかったのではないか?

〈ジャニーズそしてBTS〉

こんな大見出しが躍ったのは、ゴールデンタイムのテレビ番組の冒頭だった。ショッキングかつ画期的である。ジャニーズは他の事務所のアイドルとの競合を嫌い、拒否する。NHK『クローズアップ現代』だ。’22年8月31日放送。既にジャニー&メリーの創業姉弟は亡くなっていた(両者が存命なら、この番組を許さなかったのではないか?)。

番組では〈アイドル新潮流 舞台裏を追う〉と題して「ジャニーズ1強が崩れ……」とナレーションが流れた。BTSの世界的活躍が紹介される。所属する韓国のプロダクションが、日本発で世界を狙う新グループを仕掛けるとして戦略が明かされた。BTSで培った最新テクノロジーが武器だ。

ファンイベントがオンラインで世界25万人に配信される。独自開発のアプリで多言語に翻訳され、人気の推移が地域ごとに刻々と数値データ化される。徹底した科学主義だ。

対するジャニーズサイドは、大倉忠義が出た。関ジャニ∞のメンバーであり、関西ジャニーズJr.のプロデューサーだ。なにわ男子のデビューをめぐり、その戦略が語られた。

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