汎用ドロソだと 二枚以上のカードを得られるカードだと間違えやすいのでは? という指摘を受けたため
ルーターに用語を切り替えます
キャントリップとか、ホイーリングとかは詳しい人じゃないとわからないでしょうなので
バーンと速攻をメインにしたアグロ構成のテーマだ。
共通して召喚酔いのない速攻もちに、自ターン終了後に手札に戻る効果を持つクリーチャー群がメインだが、特徴としては墓地に送られるとバーンダメージを吐き出す。
そのため如何に溜まっていく手札を切り替えながらダメージを与えていくかが課題になる。
当然ながら盾はないため、分厚いタフネスと低い攻撃力などの盾クリーチャーなどで阻まれるとワンワン吠えるだけで悲しく死ぬデッキだ。
弾丸犬にも幾つかの型がある。
サーチを駆使し、適切な弾となるミサイルを用意する<
腐りやすく集まりやすい手札を、
純正のミサイルドックの火力と展開をサポート、さらに尖らせた大砲を用意した”レールガン”。
プレーンの弾丸犬《ミサイルドッグズ》に対するアプローチとして比較的わかりやすく、使いやすい型としてはこれぐらいか。
相手の手札は、<榴弾ウルフス>……<徹甲クライン>に、専用サーチと墓地回収に、<双雷>か。
”
成立するとしたら”
純正のミサイルドックスのままだとゲームレンジは上手くケアしていけばレンジは稼げる。
「――榴弾ウルフスを捨ててください」
遅延にならないように一瞥。
1秒程度で判断し、ボード操作と指定の復唱で指定。
「くそ」
今すぐ出せる小型のクリーチャーを除外。
定石なら総合的なリミットを引き伸ばすために中型のを破壊するが、相手のプレイスタンスをより詳しく精査したい。
バーン使いは舐めたら死ぬものだから。
「ち、ターンエンドだ」
ドックス使いが、舌打ち。
さりげなく手札の並べを入れ替えるのを見る。
ハンデスを食らった時のそのままだとなんとなく嫌な気分を拭いたい動作。
あるいは動かすカードを決めて、見えやすいように動かした。
「僕のターンです。レディ・アップキープ・ライフドロー・メインドロー、コストゾーンに
これで使えるコストは二つ。手札はライフ1枚とメインの5枚の合計6枚。
ここからが楽しいしばきあいだ。
「コスト1で、受粉ゴブリンを召喚します。通りますか?」
「ゴブリン?」
「パワータフネス1、このゴブリンはステイすることによって1ターンに一度追加コストを生産することが出来ます」
「説明ありがとよ――生かしておくわけねえだろ、瞬間魔法<双雷>を発動! そのゴブリンとテメエに1点ずつダメージを与えるぞ!」「通します」
受粉ゴブリンがあっけなく焼かれて、ついでに僕にダメージ。
ライフデッキの一番上のカードが自動的にコストゾーンに、
――残りライフは16。
立ち上がりのコスト加速を嫌ったのだろうけど。
「……タイミングが悪いな」
エンドに食らう前提にしつつ、こっちの効果を知らなかったら打つかもと思って出したブラフだ。
食いついてくれたら儲けものだ、ぐらいで考えてたんだが。
「は、クリーチャーしか破壊出来なくて残念だったなぁ!」
もう前方確認は済んでいる。
「コスト1で<濁る儀式>を発動」
「あ?」
「コスト3点を生み出す。ただしこれはクリーチャーの召喚にしか使えない……対応は?」
「1枚で3コストだと!?」
Lifeは後半になるほど土地が多くなるゲームだ。
そして
「対応はないんですね、続けてプレイ」
2コストでの亜種もあるが、僕はこちらのほうが使いやすい。
「3コストを支払い
手札のカードをセットし、呼び出すのは僕のデッキの主軸クリーチャー。
ボードから流れるコストを食らい、漂う夜のような霧と雨音を引き連れて……ズルリと音を立てて、一人の鎧を纏った騎士のような戦士が這い出る。
ゴブリンプラントとコントロールを主軸に組み込んだ別テーマのクリーチャーが僕のデッキには三種類積まれている。
ゴブリンプラントの序盤と終盤支配、コントロールで中盤を凌ぎ、夜疾猟団のクリーチャーで総合力を上げる。
”
「さあ、楽しんでやろう」
◆
その対戦を注目しているものは多くなかった。
自走式の
それを無防備に、小さな弾丸だけを受け止めては一方的にやられるゴブリンたちの姿と、それを無視して走っては斬りつける追撃者の姿。
「なにあれ、ナイトレイダーって知らないカードだけど?」
「ゴブリンプラントなんて弱いデッキにピン刺しかな」
「あるある、なんとか強めのカードを入れて強くなった気分の人って」
「だめなんだよねー。そういうの見苦しいっていうか」
派手さをいえば毎度手札に舞い戻る
それに返す刃でなんとかライフを削るも、受け続ける革手袋の冴えない男。
休日の余暇を楽しく過ごすために席に座る観客たちはそのファイトの決着に見切りをつけて、他のフィールドで続けられるファイトへと目を向けていた。
だからそれを見ていたのは一人だけ。
横のフィールドにて立つ、淡い紫水晶色の髪を靡かせた同じ色のキャップと男もののジャケットを羽織ったミニスカートの少女。
その胸部はなだらかだった。
その膝上までしかないスカートから覗く太ももは豊かだった。
「……レンジはかなり遠い」
「何をよそ見してんのよ!
対戦相手が視線をそらしてることに苛立つように、帽子を被った少女の対面に立つ女ファイターがクリーチャーを召喚する。
「カーディガの効果で私がコントロールする魔導植物のパワー/タフネスは2ずつ上昇! 私のウィードは3,あんたのクリーチャーは壁が一体だけ! これで押しつぶしてやるわ!」
「……さっさとケリをつける。私のターン」
目線を動かないままに、デッキからドロー。
静かに、歌うように告げた。
「通常魔法<黙示録の光> 全てのクリーチャーを破壊する、それは再生できない」
「なっ」
光が瞬く。
その震わせた光によって両断された植物を思わせるクリーチャーたちが、瞬く間に灰のように燃え尽きていく。
「私の場のクリーチャーが破壊された時、コスト2で召喚することが出来る。来い」
「<マスカレイド・スカイ>を召喚」
それは仮面と全身装甲を覆われた空を飛ぶ戦士。
「これは飛行・速攻をもち、地上を歩く無力な雑魚にはブロックが出来ない――バトル」
「こ、
「無駄。連動するチェイン、<防災> 土地を3枚墓地に送ることでノーコストで発動、それを打ち消す」
「なっ」
「出せるものがないなら死ね。お前にはふさわしい処刑ステージがある、魔石<ザ・エントリー>をステイして墓地に送り、パワーを3増加する」
空を舞い上がり、背中のブースターから炎を噴き上げながら放たれたクリーチャーが足を振り上げる。
「スカイエンド!」
「きゃああああああああああ!?」
隕石のごとく落下した一撃が、爆風を上げながら女ファイターごとライフを吹き飛ばした。
◆
やれる、やれる!
「<徹甲クライン>を召喚! バトルだ!」
「通りますし、ブロックしません」
「はっは! もうすぐ死ぬぞ!」
あともう一息!
残った手札も考えれば、次のターンでフィニッシュ!
「
「ライフ回復!?」
くそ!
少し伸びたか。
だが次、次の引きさえよければまだ届く!
「ターン終了、場にいる<徹甲クライン>、<ダムミッテル>が手札に戻す」
バーンカードはない。
全体除去を前のターンで使い切ったせいで、弾丸犬を墓地に送れねえ。
くそ、あいつが擬似破壊耐性なんてあるとは……
「そのエンドフェイズに、瞬間魔法<蔑み>を発動します。通りますか」
は?
まて。
今の俺のコストは……全部殴るために使ったから、くそ!
「またか!」
「手札を確認しました、<ダムミッテル>を捨ててください」
バーンダメージが一番でかい弾丸犬を捨てさせられる。
召喚した場から墓地に送られなければ弾丸犬は起爆できない。
「僕のターンです。レディ・アップキープ・ライフドロー・メインドロー……コストゾーンにセットはしない」
またフィニッシュが遠ざかる。
くそ、とはいえサーチはまだ残っている。
余裕のあるコストを使って、大型の<テポラニアン>を呼び込みさえすればまだ。
「通常魔法<腐臭放つ判断>。手札を2枚選んで捨ててください」
「あ、はい」
俺の手札の2枚、サーチカードと<徹甲クライン>が墓地に落ちた。
「対応なし、ならこれも通るか。今引いた呪言カード<焼畑>を2コスト支払って通常発動、ライフデッキに3枚土地を戻して回復」
もうステイ状態で使った土地を戻して、ライフが回復される。
「バトルフェイズ」
数が、足りない。
「深淵の追撃者で攻撃しますが、対応ありますか?」
火力が絶望的に。
そして、数ターン後。
普通に、ただ淡々とライフを削りきられて負けた。
「対戦ありがとうございました。汎用
そんな言葉とともに俺は崩れ落ちた。
モグラは掘り続ける。
しかしどれだけ掘り続けても彼が空に辿り着くことは出来なかった
――太陽の探求者