🧬【スパイクタンパクは、消えるものではなかった──ワクチン後遺症をめぐる“存在証明”と未来への問い】

 

2025年春──

「スパイクタンパクは、もう消えた」と信じられていた世界に、

2つの研究が強烈な楔を打ち込みました。

 

1つは日本の病理学者によるもの、

もう1つは米イェール大学の免疫学者たちによるもの。

 

それは、単なる“副反応論争”ではありません。

ワクチン後遺症(PVS)という、可視化されてこなかった苦しみが、科学の言葉を持ち始めた瞬間でもあります。

 

🧠【日本:脳血管内皮に“スパイクタンパク”がいた】

(詳細は過去記事にリンク👉★)

 

2025年4月、*Journal of Clinical Neuroscience*にて日本のNakao Otaらのチームが発表したのは、

mRNAワクチン接種後に死亡した患者の脳血管内皮細胞に、SARS-CoV-2スパイクタンパクが局在していたという事実でした。

 

このスパイクが存在することで──

 

* 内皮炎

* 血管透過性の亢進

* 血液脳関門(BBB)の破綻

* 微小出血のリスク

 

──が理論的に示唆されました。

 

もちろんこれは症例報告であり、因果関係を証明したものではありません。けれど「スパイクが脳にいた」ことは、出血性脳卒中などの病態と“繋がる可能性”のある物質が、そこに存在したというインパクトを持ちます。

 

💉【米国:血中に700日後も残存した“スパイクタンパク”】

 

その1か月前──2025年2月。

イェール大学の岩崎明子教授・Harlan Krumholz教授らの研究チームが、

プレプリント論文としてmedRxivにて衝撃的な研究結果を発表しました。

 

“Immunological and Antigenic Signatures Associated with Chronic Illnesses after COVID‑19 Vaccination”(medRxiv, 2025‑02‑18)

 

この研究では、

 

* ワクチン接種後、慢性的な体調不良(倦怠感、脳霧、神経症状など)を呈するPVS患者42名と、

* 同様にワクチン接種済だが症状のない健常対照群22名を比較。

 

その結果、

 

🟥一部のPVS患者において、最後のワクチン接種から700日(約2年)以上が経過しても、血中にスパイクタンパクが残っていたことが明らかになったのです。

 

さらに、免疫プロファイルとして:

 

* CD4+T細胞の減少

* TNF-α産生CD8+T細胞の増加

* 古典的単球の増加

* EBウイルス(EBV)の再活性化

 

といった、Long COVIDに近い免疫異常のサインも確認されました。

 

🔍【では、スパイクタンパクは「バイオマーカー」になりうるのか?】

 

この研究は、重要な可能性を開きました。

「血中にスパイクタンパクがあるか」を測定することで、PVSのスクリーニングができるのではないか?

 

現段階の結論は、こうです:

 

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つまり、「バイオマーカー候補」ではあるが、確定診断法としてはまだ発展途上です。

 

📌【スパイクは”すぐ消える”というあの時の説明って一体?】

 

2021年6月24日、河野太郎氏(当時のワクチン担当大臣)はブログでこう記しています:

 

> 「mRNAは半日~数日で分解され、スパイク蛋白も約2週間以内でなくなる」

 

これは、厚労省の公式説明でもありました。

 

今回の研究が意味するのは、その説明の“例外”が存在するということです。

「ほとんどの人にとって2週間で消える」ことと、

「残る人がいる」ことは、同時に成り立ちうる科学的事実です。

 

しかし“残ること”が、体調不良の鍵となっている可能性が出てきた今、

再検証と情報公開の姿勢こそが、真のリスク管理ではないでしょうか?


🧩 【なぜ残る?──3 つの主要仮説】

 

🦠【1】異常な貪食・抗原保存説(スパイク“ゴミ”が残り続ける)

 

仮説:マクロファージなどがスパイクを貪食し、長期にわたって分解できずに保持

 

一部の免疫細胞(特に古典的単球など)は「抗原断片を長期保持」することが知られている。

それが再提示されたり、慢性炎症を誘導する“エンドトキシン様”振る舞いを続ける可能性。

 

➡️ これは「作られている」のではなく、「排除できずに残っている」モデル。

 

🦴【2】骨髄や免疫系が“再構築的に”産生している仮説

 

仮説:免疫記憶(あるいは異常なプログラミング)により、スパイクを再生産している

本来、mRNAワクチンは抗体産生のため一時的にスパイクを出すだけ。

しかし、PVSのように免疫系が恒常的に活性化された状態に陥ると、

樹状細胞や単球が「慢性的に抗原提示を繰り返す」可能性

骨髄内での持続的刺激による「長期抗原刺激システム」化(まるで自己免疫反応のような状態)が起こりうる。

 

➡️ これは“産生している”のではなく、“免疫系が記憶した異常を繰り返している”モデルに近い。


🧬【3】“設計図”がどこかに残っている仮説(持続的産生)

 

仮説:mRNAまたはDNA断片が組織に長期残存し、スパイクを産生し続けている

ワクチンのmRNAは本来細胞質で翻訳され、すぐに分解されるはず。

しかし、一部の研究では、脂質ナノ粒子(LNP)がリンパ節・肝臓・骨髄などに長期留まる可能性が示唆されており、そこにmRNAが持続するケースも(低確率ながら)ありうる。

また、一部の研究で「mRNAから逆転写されたDNA断片が宿主ゲノムに組み込まれる可能性」が議論されたこともあります(例:MITのZhangらによる論文、ただし賛否あり)。

 

➡️ つまり、“設計図”が残っていることで、持続的にスパイクが作られている可能性はゼロではない。

 

🌱【人は、見えない不安に名前を与えるとき、救われる】

 

「気のせい」と言われてきた体調不良に、

「バイオロジカルな根拠」が現れたことの意味。

 

それは、科学という“他者の言葉”を借りて、自分の痛みを社会に翻訳できるようになったということです。

 

今こそ必要なのは、感情的な断罪ではなく、冷静な検証。

スパイクタンパクが、症状の原因かどうかを、まだ断定することはできません。

 

けれど、その存在を直視することは、

「なぜ体が壊れたのか」を問うすべての人への誠実な第一歩です。

医療とは、本来、“わからないこと”に寄り添う営みであるはず。

 

✍️「怒り」ではなく、「問い」をもって。

 

岩本麻奈