🟥【後編】ワクチン統計のトリック──重症化予防効果は本当にあったのか?

 

前のブログで述べた通り、コロナワクチンに重症化予防効果は「ある」と、私はずっと思ってきました。

それは日本のデータというよりも、米国CDCや英国UKHSA(旧PHE)、フランスSanté Publique Franceなど、各国が継続して「ワクチンは重症化を防ぐ」と発信してきたからです。

 

実際に──

 •    米CDCは「ワクチン接種者の入院率は非接種者の10分の1以下」と発表していました。

 •    英国UKHSAも「高齢者の入院リスクを80%以上低減」と報告してきました。

 •    フランスでも一貫して、入院や死亡を防ぐ効果こそがワクチン政策の主眼とされてきました。

 

こうした「重症化予防効果」の根拠となる数値は、いずれも科学的に整理されたものでしたが、

その多くが「RRR(相対リスク減少率)」に基づく数値であることに、私は後から気づきました。

 

💡RRRとARR──「似て非なる」2つの統計指標

 

ここで重要なのは、以下の違いです。
 

 

RRR(相対リスク減少率)→接種した群が、非接種群に比べてどの程度リスクを減らしたか    「接種群は95%リスク減少」など

ARR(絶対リスク減少率)→ワクチンによって全体の発症率がどのくらい減ったか    「発症率が0.84%下がった」など

 

これは実は、健康ビジネスの世界でもよく見られる“数字のマジック”です。

 

たとえば──

 

「このサプリメントには、自然のビタミンCの300倍の成分が含まれています」

「この抗酸化物質は、通常の◯◯の10倍のパワーを発揮します」

 

──といった広告コピー。

 

でもよく見ると、その“300倍”というのは、

もともと含有量がごくわずかだった自然食材と比較した、相対的な数字にすぎません。

 

実際の“絶対量”としてどれだけ効果があるか?となると、

その数値の意味はずいぶん違ってくることも多いのです。

 

つまり、見せ方を変えるだけで「すごそう」に見える。

これこそが、RRRがもたらす最大の誤解といえるでしょう。

 

🔍 ファイザーの初期臨床試験(N=約18,000人×2群)の例*

    •    ワクチン群:発症者8人(0.044%)

    •    プラセボ群:発症者162人(0.88%)

 

▶ RRR = (0.88 - 0.044) ÷ 0.88 ≒ 95%

▶ ARR = 0.88% - 0.044% = 0.836%
 

🟠 RRRは「間違いではない」──でも「誤解を生みやすい」

 

「ワクチンの有効性は95%」というRRRベースの表現を耳にすると、多くの人が「打てば95%の確率で発症しない」と誤解してしまいます。

 

けれど、実際には「未接種と比べたときの発症率の差が95%」という意味にすぎません。

 

つまり、絶対的なリスク減少(ARR)は1%にも満たず、実社会におけるインパクトとしては非常に小さいのです。

 

これは、統計的には正確でも、伝え方としては非常に誤解を招きやすい数字であると言えます。

 

🧾 鎌谷直之先生によるご指摘

 

この件について、医療統計の専門家である鎌谷直之先生から以下のようなコメントをいただきました。

 

「正しい指摘だと思います。

RRRやARRに加えて、**NNT(Number Needed to Treat)**という考え方も重要です。

一人の発症を防ぐためにワクチンを何人に接種する必要があるか──この指標で見ると、その数は119人になります。

 

感度・特異度・陽性的中率と同様に、同じ数字でもリスクの見せ方で印象が変わるという問題があります。

特に『確率』という感覚が薄い社会では、正しく伝えることが一層難しくなります。」

 

🟨 政策と報道の“都合”がRRRを好んだのか?

 

 •    RRRは数字が大きく見えるため、政府や報道が「成功」を伝える上では便利な指標でした。

 •    一方で、ARRは「たった数%しか変わらない」と受け取られがちで、軽視されたり省略されたりする傾向がありました。

 

これは、「結果報告バイアス(reporting bias)」と呼ばれる現象の一種です。

 

実際、多くの学術論文でも、

 

「RRRだけでなくARRも明示すべきだ」

という警鐘が何度も鳴らされています。

 

🧭 今こそ、「数字の構造」を見抜く力を

 

「95%有効」という表現が何を意味し、何を意味しないのか──

その背景にある“統計的構造”を私たちは理解する必要があります。

 

そして今、求められているのは:

 •    ✔️ 数字の正確さだけでなく、その伝え方の誠実さ

 •    ✔️ 科学を“都合のいいストーリー”にしない慎重さ

 

科学とは、本来、現実を見るためのツールです。

だからこそ、それが都合のいいストーリーや演出のために使われてしまってはいけないのです。

✍️ まとめ:ワクチンを語るとき、「RRRだけ」では足りません

 

重症化予防効果は、たしかに世界中で報告されてきました。

しかし、その多くは RRRに基づいた数字 であり、ARRはほとんど注目されてこなかったのが実情です。

 

その結果として──

ワクチンに対する期待と、実際の効果との間に、大きなギャップが生まれてしまったのではないでしょうか。

 

私はこの構造を、もっと丁寧に理解したいと思っていますし、

同じ過ちを繰り返さないためにも、「数字の読み方」そのものを、一緒に考えていけたらと願っています。

 

科学とは、本来、現実を見るためのツールです。

だからこそ、それが都合のいいストーリーや演出のために使われてしまってはいけないのです。

 

そして──

 

感染予防効果もない。

絶対的な重症化予防効果も、ほんのわずか。

 

そんな不完全なワクチンを、半ば強制的に打たされたことで、命を落とした方がいます。

後遺症に苦しみ続けている方も、たくさんいらっしゃいます。

 

私は──

この事実を、絶対に風化させてはならないと思います。

 

「因果関係はない」と言い張るのなら、証拠を示していただきたい。

こうなったら、紙ベースの記録でも構いません。

本当に調査をしているのか!??

誰かが亡くなったその背後に、科学という名のもとの“事実上の強制”の疑いがあったのだとしたら──

それは絶対的に、検証されるべき問題ではないでしょうか。

 

医療の信頼(国家の信頼でもあります)を取り戻すために、

いま私たちに求められているのは、数字の正確さだけではありません。

それ以上に必要なのは、伝え方の誠実さです。

 

健康ビジネス産業のような“あざとい効果の見せ方”を、命に関わる領域で、決して真似してはいけない。

なぜならそれは、生命を左右する問題だからです。

 

この時代に、科学を信じ続けるために。

そして未来に、「医療の倫理」を手渡すために──

私たちは、数字の奥にある「意味」と「責任」に、もっと敏感でありたいのです。

 

✍️ 岩本まな

 

PS:なお、世界的にも稀な「未成年・妊婦へのmRNA接種」「頻繁な追加接種」の在り方については、今こそ真剣な再評価が必要だと思います。

 

<注釈>
Polack FP, et al. “Safety and Efficacy of the BNT162b2 mRNA Covid-19 Vaccine.”

New England Journal of Medicine 2020; 383: 2603-2615.

DOI: 10.1056/NEJMoa2034577

URL: https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2034577