瀕死のフジが「午後の情報番組」に参戦 青木源太アナ「とれたてっ!」は「ミヤネ屋」「ゴゴスマ」に勝てるのか
生ワイドのイメージがない
「とれたてっ!」の曜日レギュラーには、リンゴ(ハイヒール)、吉田敬(ブラックマヨネーズ)、黒田有(メッセンジャー)、小薮千豊と、大阪制作の番組らしく上方のお笑い芸人を取りそろえている。このあたりが関東で馴染むかどうか……。 「実は結論は出ています。『とれたてっ!』は不定期ですが、何度か関東でも放送したことがあるんです。最初に放送したのは昨年2月12日で、世帯視聴率は1・7%でした。突然の放送でしたから無理もないですが、惨敗と言っていい結果でした」 レギュラー放送となれば、視聴率が伸びる可能性だってあるのではないか。 「先行する『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』には敵わないと思います。『とれたてっ!』の視聴率は、世帯2%、個人1%がとれれば上出来かもしれません」 それではドラマの再放送と大して変わらないが、なぜこのような編成に? 「フジに午後ワイドのイメージがないからです。高橋克実&安藤優子の異色コンビでそこそこ話題を呼んだ『直撃LIVE グッディ!』は、2015年にスタートして世帯4〜5%はとっていたものの『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』の相手にはならず、20年に打ち切られました。その後、『バイキングMORE』を経て22年にスタートした『ポップUP!』は、わずか9カ月で終了しています。フジの午後ワイドの成功例を振り返ると、1968年から20年間にわたって放送された『3時のあなた』にまで遡らなければならないほどです」 およそ40年前の話である。どうしてそんなことになったのだろう。
再放送もライバル
「フジは、いざという時の取材力やノウハウに欠けるようになりました。コロナ禍、能登半島地震、旧統一教会問題、国政選挙等の大きなトピックスで機動力がなくなり、信頼性に欠けています」 本社がレインボーブリッジを渡ったお台場にあって不便だからだろうか。 「その影響もないとは言い切れませんが、フジの社屋が河田町(新宿区)から台場(港区)に移ったのは1997年です。それ以前の80年代、フジは“楽しくなければテレビじゃない”をスローガンとして視聴率三冠王になりましたが、その間にバラエティ偏重のテレビ局になりましたからね」 今のフジ問題に通じる話ではある。 「さらに、生ワイドの視聴者は意外にも保守的で、偉そうなMCが好きなんです。宮根アナや石井アナに比べると、青木アナはまだまだひよっこの感があります。さらに『ミヤネ屋』『ゴゴスマ』以外のウラ番組も強敵です」 生ワイド以外となると、テレビ朝日の「科捜研の女」や「相棒」の再放送、テレビ東京の「午後のロードショー」という映画枠である。 「例えば、7月14日の同時間帯の視聴率を見ると、日テレが5・4%、TBSが4・9%、テレ朝が2・9%、テレ東が2・5%に対して、フジは1・4%と相変わらずの最下位です。テレ朝とテレ東を上回るために『とれたてっ!』は3%以上をとらなければなりませんが、それは至難の業でしょう」 前途は多難のようである。 「とはいえ、今以上に数字が落ちる心配はないとも言えます。問題山積で疲弊しているフジにとって、新たな展開ができるのは決して悪いことではないはずです」
デイリー新潮編集部
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