バングラデシュ空軍機、首都ダッカの大学に墜落 少なくとも20人死亡
【バンコク=共同】バングラデシュ空軍の戦闘機F7の訓練機が21日、首都ダッカにある大学に墜落し、軍はパイロットを含め少なくとも20人が死亡、約170人が負傷したと明らかにした。地元メディアが報じた。機体は炎上し、消防当局が消火や救助活動を進めた。空軍が墜落原因を調べている。
報道によると、訓練機は午後1時6分(日本時間午後4時6分)ごろ離陸。消防当局は午後1時18分ごろ、大学の敷地にある建物に激突したとしている。訓練機が突然大きな音を出して墜落し、学生や職員が混乱に陥ったとの目撃証言がある。
現場を写した動画では、赤い炎と黒煙が立ち上り、負傷したとみられる人が木の板に乗せられて搬送されたり、兵士に抱えられたりしていた。上半身をやけどしたとみられる人の姿もあった。
地元紙デーリー・スターによると、負傷して病院に搬送された教員は「何の前触れもなかった。何が起きたか理解する前に周囲が炎に包まれ、視界が一瞬にして暗くなった」と振り返った。火災が起きた時、授業が終わって学生たちは下校するところだったという。