山口 長門で「ナガスクジラ」の肉を使った料理の試食会
去年から捕獲が可能になったナガスクジラの消費拡大につなげようと、山口県長門市でナガスクジラの肉を使った料理の試食会が開かれました。
この試食会は、長門市でくじら食文化の継承を行っている団体が開きました。
ナガスクジラは、去年、水産庁が商業捕鯨の対象に追加していて、試食会では、下関市を母港とする捕鯨母船の「関鯨丸」が北西太平洋で捕獲したナガスクジラの赤身10キロが使われました。
地元の料理愛好家が赤身を揚げたり、野菜と一緒に煮つけにしたりして、「オーロラソース和え」や「南蛮煮」など5種類のおかずを作り、弁当箱に詰めていきました。
その後、試食会が行われ、県や長門市の職員、それにくじら食文化を継承する会のメンバーなどが完成した弁当を味わっていました。
参加した30代の男性は「牛肉や豚肉にも負けないおいしさで、こんなにおいしいものが家庭で食べられたら、うれしいと思う料理でした」と話していました。
試食会を開いた「長門大津くじら食文化を継承する会」の上田俊成会長は「去年からナガスクジラを捕獲するようになったので、今回食べた人にもおいしさを発信してほしい」と話していました。