市の入札予定価格を漏らした疑い 大分市職員2人を書類送検
大分市が指名競争入札を行った除草や公園管理の業務委託を巡り、非公表だった予定価格を元市議会議員に漏らしたとして、市の50代の男性職員2人が地方公務員法の守秘義務違反の疑いで14日、書類送検されました。
書類送検されたのは、大分市の55歳と54歳の男性職員です。
警察によりますと、2人は去年4月から5月にかけて市が指名競争入札を行った公園の管理業務委託の予定価格3件と、除草の業務委託の予定価格17件を元市議会議員に漏らしたとして、地方公務員法の守秘義務違反の疑いがもたれています。
警察は、捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。
2人が書類送検されたことについて、大分市の足立信也市長は「大変重く受け止めております。詳細については把握できておりませんので、現時点では捜査の進捗を見守り、対応を検討してまいります」とコメントしています。
事件をめぐっては、2人から聞き出した予定価格を造園会社の社長や別の造園会社の取締役に漏らしたとして、元議員が入札妨害の罪で社長らとともに起訴されていて、今月31日に初公判が行われる予定です。