「外国人男性と不適切な関係」「国家の品格損害」女子大生の退学処分めぐって中国で論争

天安門=北京(共同)
天安門=北京(共同)

中国遼寧省大連の大連工業大が「外国人男性と不適切な関係を持ち、国家の品格に損害を与えた」として女子学生を退学処分としたことが、中国で論争に発展した。交流サイト(SNS)には大学の判断を支持する投稿が見られる一方、著名な論客は退学処分に疑問を呈した。

中国のインターネットメディア澎湃新聞などによると、ウクライナ人の男性が昨年12月に上海で女子学生と会い、親密な2人が写った画像や動画をインターネットに公開。ネットユーザーが女子学生の身元を割り出し、別の交際相手がいることを暴露した。

大連工業大は公式ウェブサイトで今月8日、女子学生による昨年12月の行為が「下劣でマイナスな影響を引き起こした」と非難。学生の実名を明らかにした上で「外国人との不当な交際で国家の品格と学校の名誉を傷つけた場合は処分する」との大学規定を適用し、退学処分にするとした。

中国のSNSでは「中国の伝統的な道徳をむしばんだ」などと退学処分を支持する意見が並ぶ一方で「度を越した処罰だ」と反対意見も目立つ。(共同)

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