うちはど田舎。未だに町内会とか隣組とかがしっかり機能してるような土地柄だ。
何かあればすぐ噂が立つ。
こういう場所だと、選挙のたびに面倒くさいことが起きる。誰に投票するかとかどの政党を支持するかって本来は秘密だし自由だ。でもそんな建前は、この地域では意味を持たない。
自然と「うちは自民」という空気があって、町内会長から「今回はよろしく頼むよ」みたいなお願いも普通にある。
別に強制なんてされてない。誰に入れるかは個人の自由だ。それでもその空気に逆らうのは容易じゃない。だって、ここは田舎だから。
あとで「お前だけ別の候補に入れたんじゃないか?」なんてことになれば、地元の人間関係がややこしくなるのは目に見えている。
でも投票って誰に入れたかはわからないって建前がある。ところがだ。田舎ではそれを実質的に監視する装置がある。出口調査だ。
投票所を出たところで「どなたに投票しましたか?」って声をかけられる。もちろん強制じゃない。答えなくてもいいし、嘘をついてもいい。
でも実際問題、目の前で聞かれたら断りづらいし、
田舎だから「あ、あの人は答えなかった」とか「あの人が何を答えたか」はすぐ近所に伝わる。そして、その結果は投票所に集まった人たちに空気として伝わるんだよ。
出口調査そのものは、全国的には「単なる世論調査」「選挙速報のための参考データ」だって言われてるけど田舎では違う。
この構造の厄介なところは「別に本当のことを言わなくてもいい」という自由があるように見えて、
何を言ったかが後で噂になるかもしれない
自分だけ逆らったと思われたくない
そう思えば、たとえ内心で別の候補を支持していても、自民に入れたと答えるか、そもそも本当に自民に入れることで無難に済ませようとする。
そうなると、それが思考停止に繋がる。
「自民に入れれば面倒は起きない」
「村八分を避けられる」
それがこの地域での最適行動だから深く考えずに形式的に自民に票を投じるようになる。
これは本当に出口調査が原因なのか?って思うかもしれないけど、俺は体感的にこれが一因になってると思う。
出口調査がなければ自分の意思に基づく秘密の投票がまだ保たれてたはずなんだよ。
でも出口調査があるだけで「監視されてるかもしれない」という空気が生まれる。
田舎のコミュニティという狭い世界ではその空気だけで十分なプレッシャーになるんだよ。
選挙速報では「出口調査による当確速報」に熱狂してるけど、一方で負の効果が田舎では起きてる。
それが全然知られてないのは驚きだし、そろそろ議論された方がいいと思う。
この「闇」にもっと目を向けてほしい。
そういう気持ちでこれを書いた。
出来れば魚拓などで保存は辞めてほしい。
この構造の厄介なところは「別に本当のことを言わなくてもいい」という自由があるように見えて、 その自由が実質的には制限されているところなんだ。 中世ジャップランドあるあ...