小さなズレ、大きな違和感  | 青い芝生だった私達

青い芝生だった私達

理想の結婚をしたつもりだった。でも蓋を開ければ全部違った。
信じていた人に裏切られることがこんなにも苦しいことを知りました。
幸せな結婚をした後に起こったこと、毒親のこと書いていきたいと思います。

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※今書いてる話は
【私の妹】美紀の話です。


私の毒親育ちの実話はここから▼
夫がママ友と不倫【サレた私】の実話▼
私の自己紹介▼

速乾うるつやドライヤー▼動画レビュー
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健人が
「母さんのこと、考えてみる」と言ってから、
ほんの少しだけ、
家庭の空気は和らいだ気がした。



けれど、
それは私にとって「安心」ではなく、

「パーソナルスペースに入られないように、自分をしっかり保たなきゃ」
そんな“緊張感”が常にあった。






翌朝の食卓、
健人は新聞を読みながらぽつりと呟いた。



「来月、実家で法事があるんだけど…母さんが、“ひかりも美紀も連れて来い”って」



私の箸が止まった。




「……法事って、赤ちゃんのひかりを連れてく必要あるの?」





「母さんが、“みんなにお披露目できるし、ひかりもご先祖様に顔見せろ”って」



(出た。また“母さんが”)




「無理って言って。
私、長時間の移動も、
親戚の集まりも、今はちょっと……」



健人はため息をついた。




「また“無理”か……
母さん、がっかりするよ。」

(……それ、私のせい?)



言い返したくなる気持ちを、
私はひかりの寝顔を見て飲み込んだ。

 

その日の昼、
郵便ポストに義母からの封書が届いた。



中には、分厚い育児本のコピーと、
手書きの手紙が入っていた。



> 「このページ、昔とても私が救われたの。あなたもきっと参考になると思って送ります。」



> 「祈りは、母としての心を育てるわ。焦らず、怒らず、恐れずに……ね」





さらりとした筆跡。
でも、そこには確かに「私のやり方を信じなさい」という押しつけがあった。



私は手紙をそっと畳んで、
引き出しにしまった。




(今は、こういうのが一番こたえる)

 



夜。ひかりを寝かしつけた後、
私はため息をつきながら健人に言った。



「……今日、またお義母さんから手紙きた。育児本のコピー付きで」




健人は、ソファでスマホをいじったまま、顔を上げなかった。




「え? そう。……まあ、良かれと思ってだろ」

「でもね、私、それがしんどいの。
ちょっとのことが、すごく重いの」

健人がようやく顔を上げた。
眉間にしわが寄る。



「だったら、
受け取らなきゃいいじゃん。
俺の母親、悪く言うなよ」



その一言で、私の胸の奥がギュッと痛んだ。

(悪く言ってるんじゃない。
ただ、もう限界なんだよ)



でも、何も言えなかった。
黙って、立ち上がり、
洗濯物を取りに洗面所へ向かう。




その背中に、健人の
「はあ……」という溜息だけが追いかけてきた。

 





 

 






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