ドラゴンボールad astra   作:マジカル☆さくやちゃんスター

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第3話 初手必殺

 こちらに一歩一歩歩んでくる男を前に、リゼットは何を言えばいいのか分からなかった。

 ザーボンがまだ生きているという事……それ自体はリゼットも知っていた。

 悟空とフリーザの戦いが終わった後にフリーザの宇宙船でナメック星から脱出した彼の姿は遠視で確認していたし、今になってみれば何故ザーボンが生き残ったのかもある程度推測出来る。

 あの時ベジータはターレスと行動を共にしていたので、恐らくザーボンに瀕死にされたベジータを拾って治療するのがフリーザ軍からターレスに変わってしまったのだ。

 結果、ザーボンはベジータの生存に気付かずベジータVSザーボン二戦目が発生しなかった。

 そう考えればザーボンが最後まで生き残ったのはそうおかしな話ではない。

 

 その後も、リゼットの知る限りではザーボンの死は確認していない。

 修行がてらにフリーザ軍を倒して回っていた時もザーボンを倒した覚えはないし、この事からザーボンは悪事から足を洗ってひっそりと生きているのだろうと思っていた。

 もしそうなら、わざわざ追跡してまで仕留める必要はない。

 悪事を今後働かないならそれでよし。もし何かやったらその時こそ倒してしまえばいい。そう考えていた。

 だがとんでもない間違いだった。ひっそりと生きるどころの話ではない。

 ザーボンはいつの間にか、銀河そのものを掌握していたのだ。

 ミラの方を見ると、彼も意外そうな顔を隠せていない。

 どうやらこの展開は、いくつものパラレルワールドを知る彼にとっても予想外で初めて見るパターンらしい。

 驚くべき出世を遂げた美貌の男はリゼットの前まで着くと片膝をつき、敬うように頭を下げた。

 

「お会いできて光栄です、地球の神よ。

私は銀河パトロールを束ねる者……第七宇宙治安維持組織『永遠の美』の総帥、ザーボンと申します」

「……ナメック星で、一度会った方ですね?」

 

 これは本当にザーボンなんだろうか。

 実はザーボンの双子の弟のザーボソとかじゃないでしょうね。

 そう思ったリゼットは、確認の意味も兼ねてザーボンへと問いを投げかけた。

 するとザーボンは薄く笑い、肯定を示す。

 

「覚えておられましたか。一度顔を合わせただけの私を記憶して頂けたとは、驚きです」

「正直に言って、私も驚いています」

 

 一体ザーボンに何があったのか。

 話しながらザーボンの記憶を読み、あの日ナメック星を脱出してから今日までに彼が辿った軌跡を調べる。

 そうして分かったのは、この男がリゼットを象徴として祭り上げて利用し、成り上がったという事だ。

 宇宙の治安を守っているが、決してザーボンは改心したわけでもなければ善人になったわけでもない。

 組織を立ち上げた理由は自己保身で、フリーザを裏切った罪で処刑されるのを恐れたからだ。

 だから処刑される前にこちらから打って出てフリーザ軍を壊滅させた……ただそれだけの事に過ぎない。

 その後宇宙の平和を守り続けているのは、その方が名声と栄光を得られるから。

 悪事に手を染めなくなったのではなく、染める必要がなくなった。

 そんな事をせずとも望む物を得られるだけの地位と権力と財を手に入れたのだから、わざわざ悪事などという非効率的な手段で己の名を落とす理由がない。

 己の身を危険に晒さずとも優れた部下を育て上げるマニュアルを作り、それを徹底させれば『平和を守る』というつまらない使命感と正義感に突き動かされる愚かな兵が手足となり、そして愚かな兵に救われた愚民共はザーボンに感謝し、彼を祭り上げる。

 己の美しい身を一切危険に晒す事なく、手を汚す必要もなく。それでいて名誉、栄光、財、その全てが転がり込んでくるのだ。この旨味を知ってしまえば今更悪事など、馬鹿馬鹿しくてやってられない。

 ザーボンはどこまでも俗物的で自分本位で、そしてナルシストであった。

 しかし困った事に、そんな彼のおかげで宇宙の秩序は保たれて犯罪率は激減し、第七宇宙の人間レベルも年々上昇している。

 醜い連中が醜く争うレベルの低い宇宙は自分が頂点に立つのに相応しくない。

 だから醜い連中を積極的に牢にブチ込み、自分に相応しい美しい宇宙にする。

 それが今のザーボンの、新たなる美しき野望であった。

 その思考回路はある意味、第二宇宙の破壊神であるヘレスと似通った部分がある。

 

「今の私は以前までの私ではありません。私は心を入れ替えたのです。

以前の私は、愚かな男でした」

 

 この言葉に嘘はない。

 だが言葉から聞き取れる意味とザーボンの認識は異なっている。

 ザーボンは決して、悪事そのものを愚かと言っているわけではない。悔いてもいないし己が傷つけた者達に対する罪悪感も一切ない。

 ただ、フリーザにいいように使われて非効率的で無駄に敵を増やすやり方を続けていたのが愚かだったと反省しているに過ぎなかった。

 

「今の私はこの宇宙を……そして美しき星々を守る為に戦っています。

私達は貴女の敵ではありません。

この美しき宇宙を守る為に、貴女の手をお借りしたいのです」

 

 神々を除けば宇宙最高の権力者になったザーボンにとって、この第七宇宙は大事な宝石箱で、星々は大切なコレクションだ。

 星のない死の宇宙など美しいとは思えないし、故に星を滅ぼす者は許せない。

 宇宙を守るという考えは本心からのものだが、そこに善意など欠片もない。正義感もない。

 ただ、『害虫が私のお気に入りの絵画を汚すな』という、どこまでも自分本位かつ傲慢な考えがあるだけだ。

 善側に立っているように見えるのも、彼の思う『醜い害虫』が基本的に悪党だからそう見えるだけである。

 故に、もしその害虫が実は可愛そうな奴だったり誰もが同情するような過去があったとしても、彼は一秒の躊躇もなく殺虫剤を吹きかけるだろう。

 酷い話になるが、例えば部屋の掃除をしているとゴキブリを発見したとする。

 そのゴキブリが胎の中に子供を抱えていて子供の為に必死に命乞いをしたとして、それに耳を傾ける奴はそういないだろうという話だ。

 そして困った事に、そんな彼の姿は人々には『正義の為に躊躇しない頼もしい総帥』と見えてしまっているのだ。

 

「……話を聞きましょう」

「感謝します」

 

 利と打算で動いてはいるが、現状は平和の為に尽力している。

 それを理解してしまった以上、ここでザーボンを仕留めるという選択はリゼットには取れなかった。

 本心がどうあれ、ザーボンが宇宙の平和に貢献しているのは事実なのだ。

 ならば話を聞く価値はある。そうリゼットは判断した。

 そしてザーボンから語られたのは、『星喰い』という脱走犯の話であり、既に隊員の記憶を読んでいたリゼットにとってはただの再確認であった。

 しかし銀河パトロールとザーボンの間には、違いが一つだけあった。

 

「そのモロという者をブウの力で捕まえる……という事でいいのですか?」

「いえ、捕まえるだけでは生温いでしょう。

元々奴は死刑囚ですが、執行できなかったのは強すぎて誰も死刑に出来なかったからです。

しかし今ならば貴女達がいる」

 

 ザーボンはそう語り、形のいい唇をゆがめた。

 

「どうせ死んでも誰も困らないような奴です。

殺してしまっても問題はありませんよ。いや、むしろその方が私にとっては有難い」

 

 銀河パトロールは基本的には罪人を捕まえるのが仕事である。

 殺めるのはあくまで、そうせざるを得ない時の最終手段であり、まずは捕獲を前提に行動している。

 しかしザーボンの思考は違う。

 やはり元々はフリーザの側近を務めていた男か……彼は自分の気に入らない者を殺す事に何の躊躇いもない。

 それは正義の為に誰かを殺める覚悟をしているとか、そんなものではない。

 ただ単純に、覚悟をする必要もないほどにザーボンにとっては誰かを殺すのは当然の事なのだ。

 やはり根っこの部分では相容れる事は出来ない。そう思いながらも、モロを仕留める事に関してはリゼットもザーボンと同意見であった。

 捕まえてもまた脱走するかもしれないし、何より過去にやった悪事が大きすぎる。

 とりあえず、まずはモロの気を探って遠視でもしてみようか……そう思ったところで、ザーボンの隣にいたレジックが声を出した。

 

「地球の神よ、モロの気を探知する時は気を付けろ。

奴の気は……酷く、気持ちが悪い。

それと、奴は気を探知された事を知る事が出来る」

 

 何か当たり前のようにいるけど、何でこの人ここにいるんだろう?

 そう思いながらも、リゼットはとりあえず頷いておいた。

 レジックはGTで登場する用心棒で、かなりの実力者だ。

 超サイヤ人になった悟空には及ばないが、そのレベルは宇宙全体で見てもトップクラスに数えていい。

 ここにいる理由は……まあ、ザーボンに雇われたとかだろうか。

 GTではドン・キアーなんていう小悪党に従っていたし、金さえ貰えれば契約相手は選ばないのかもしれない。

 

「…………」

 

 レジックから視線を外し、目を閉じる。

 そしてモロとやらの気を探した。

 リゼットの知覚能力ならば遠く離れた宇宙の果てにいても見付け出す事は不可能ではない。

 モロという囚人の気がどんなものなのかは分からないが、コルド大王と一緒に逃げたというのならコルドの近くにいる気を探せばいい。

 遠く、遠く……普段は探さないような遠い宙域にまで探知を伸ばし――。

 

「…………っ」

 

 ――一瞬意識が飛びかけ、よろめいた。

 

「ど、どうしました?」

「……いえ、何でもありません」

 

 青い顔をして額を抑えながら、何とかリゼットは意識を繋ぎとめる。

 ……危なかった。

 危うく、もう少しで意識が吹っ飛んで暴走するところだった。

 以前にもリゼットは一度、ゼノバースを扱いきれずに暴走し、問答無用で悪人を抹殺する独善の神と化した事があった。

 だが今のリゼットならば信仰の念に押し潰される事もなく、その力を扱える……はずであった。

 それが何故一瞬で暴走しかけてしまったのか。

 それはモロの気が悪に傾いていたから――()()()()()いたから。

 星喰いの名の通り、モロは数多の惑星と、そこに暮らす生き物の命を喰らって来た。

 そうしてパワーアップを重ねたモロの気は、大勢が嘆き苦しみ、悲鳴をあげているような不気味でおぞましいものだ。

 そんな悪と呼ぶ事すら烏滸がましい、まさに宇宙の大敵とも呼べる気を感知した事でリゼットの中の『悪を滅ぼす神』の面が一気に振り切れ、表に出ようとしたのだ。

 リゼットの理解も想定も遥かに超えた悪の気を感じ取った事で、何を差し置いても滅却すべきという意思がリゼットの理性を飲み込みかけた。

 とはいえ……暴走してもしなくても、この先やる事は変わらない。今回ばかりはリゼットの中の独善の神とリゼット自身の意思が完全にシンクロしている。

 あいつは……いや、()()は何としても抹消しなければならない存在だ。

 この世にいてはいけない生物だ。

 故にリゼットは無言で光輪を展開し、圧倒的な神の気が荒れ狂う。

 

「うおおおおっ!?」

 

 風圧だけでザーボンが吹き飛び、咄嗟にレジックが彼を掴んで後退した。

 リゼットの顔からは表情が失われ、身体を白銀のオーラが覆っている。

 神の気を纏い、超サイヤ人ブルーにも匹敵する強さを得るリゼット独自の技である『ゼノバース』を改良し、それを最大出力で使う事で破壊神ビルスにも匹敵する強さとなる『ゼノバースⅡ』を使ったのだ。

 リゼットの光輪が輝き、手の中に破壊のエネルギーを生み出す。

 その光景を前にレジックは唖然とし、そしてザーボンは「う、美しい……」と呆けた直後に怒りの形相を浮かべた。

 醜いものは許せないが、それ以上に自分より美しいものは許せない。

 かつてナメック星で初めて見た時と同様の敗北感を与えられた銀河の王は自らの唇を血が滲むほどに噛んで荒れ狂う激情に必死に耐えていた。

 そんな彼等に目もくれる事なくリゼットは瞬間移動し、モロとコルドが乗る宇宙船の前へと転移した。

 

「……は?」

 

 突然出現したリゼットの姿に呆けた声をあげたのは、フードを被った山羊の獣人のような男であった。

 この男こそが星喰いのモロだ。

 遅れて、宇宙船を操作していたコルドが驚愕に顔を強張らせる。

 

「あ、あれは……!」

「――THE BREAKERS(ザ・ブレイカーズ)!」

 

 コルドが言い終えるよりも早く、リゼットが無数の光を解き放った。

 先手にして必殺。話し合う余地などなく、遭遇と同時に殺意のみを技に乗せて解き放った。

 この技は、力の大会後に修練によって会得した、『破壊』の力を用いた新技だ。

 問答無用で放たれた光は幾重にも枝分かれし、数百数千の光線となって宇宙船の逃げ場を隙間なく塞ぐように囲う。

 モロは咄嗟に宇宙船の窓を突き破って脱出する事で光線を避けたが、コルドは間に合わない。

 無情にも光線が宇宙船ごとコルドを飲み込み、抵抗も許さずに彼を消滅させてしまった。

 

「ぐっ! 何だ、お前は!」

 

 何とか回避したモロであったが、リゼットの攻撃はまだ終わっていない。

 枝別れした光線の一本一本、その全てが意思を持っているかのように曲がり、うねり、旋回し、先回りし、モロの逃げ場を塞いでいく。

 いや、実際意思を持っている。

 ゴテンクスの技であるスーパーゴーストカミカゼアタックと同様に、リゼットは己の放った気弾や気功波に思考能力を与える事が出来る。

 この枝分かれした数万の気功波の全てに、モロを滅ぼすという必滅の意志が宿り、自らが判断してモロの逃げ場を塞ぎ、連携し、確実に葬るべく動いているのだ。

 いわば、この光線の一つ一つ……その全てが襲撃者(レイダー)

 無数に分裂し、どこまでも追いかけて来るレイダーによって敵は確実に追い詰められ、そして破壊される。これはそういう、完全に敵を抹消する為だけの無慈悲の奥義である。

 モロも必死に飛び、動き回る事で光線を上手く避けているが到底全てを振り切れるものではないし、回避された光線も軌道を変えてしつこく追ってくるのだから手に負えない。

 光線が右腕を飲み込み、その瞬間モロの右腕が光の粒子になって『破壊』された。

 

「がっ……!」

 

 痛みに動きが鈍り、その隙を突くように光線が同時にモロに殺到した。

 正面から飛んできた光線を何とか避けるも、それを待っていたとばかりに今度は下から突き上げるように光線が奇襲する。

 それも何とか避けるが今度は背後から飛来した光線が足を掠めてモロの足を削り、続けて時間差なく別の光線がモロへと襲い掛かる。

 

「うっ……おおおおおお!」

 

 モロは叫び声をあげ、気功波を発射した。

 だが渾身の力を込めたはずの気功波は光線に触れただけで拮抗もできずに破壊され、モロに光線が襲い掛かった。

 

「ヒルデガーン!」

 

 リゼットの呼び出しに応じ、ヒルデガーンが実体化した。

 何もない場所から突然巨大な怪物が出現し、モロを鷲掴みにする。

 

「くっ!」

 

 もはや回避は出来ない。そう判断したモロは魔術でバリアを展開した。

 だがそんなもの知った事かとばかりに光線がバリアごとモロを飲み込み、かろうじて耐えようとしている彼をしつこく攻撃し続ける。無論ヒルデガーンは命中の瞬間に幻影化して回避していた。

 耐えるというのならば、耐えられなくなるまで攻撃を持続すればいいだけの話だ。

 仮にモロが十秒耐えられるならばこの光線はそれまでモロを呑み込み続けるだろう。

 百秒耐えられるならば百秒。千秒耐えられるならば千秒、攻撃が持続し続ける。

 命中を許した時点で、既にモロの命運は決していた。

 やがて光の激流の中でモロのシルエットが崩れていき、塵一つ残さず消滅した。

 だが一度では終わらない。

 何度も何度も光がモロのいた場所を通過し、僅かな気の残滓すら残さぬように徹底的に、執拗に消滅させる。

 モロには何が起こったかすら理解出来なかっただろう。

 彼にしてみれば『誰かが自分の気を探知した』と思った数秒後には、リゼットが転移してきて攻撃を始めていたのだ。

 やがて攻撃が終了し、役目を終えた破壊の光(レイダー)が何かを追うように飛び去り、消えて行った。

 モロの気は……もう、この宇宙のどこにも感じられない。

 

「…………」

 

 排除すべき悪の抹消を確認し、リゼットの顔に表情が戻った。

 今のリゼットならば荒れ狂うような信仰の念も、正義の意思も制御して己の理性で扱う事が出来る。

 ただ、今回は想定外すぎた。まさかあんなおぞましい気がこの世に存在するとは……。

 これはリゼットだけではなくモロにとっても想定外の事態だっただろう。

 まさか彼も、自分の気を感知しただけで『絶対殺すモード』に切り替わる女神がいるなど想定していたはずがない。

 大敵を始末してようやく落ち着きを取り戻したリゼットは周囲を見回し、モロがここにいない事を確信した。

 

「……まだまだ未熟、ですね」

 

 恥じるように自分の顔を手で覆い、一言呟いた。

 もう暴走しないと決めていたはずなのに飲まれかけるとは、精神鍛錬が足りていない。

 とはいえ、いくら何でもあれは想定外で反則だ。

 あんな、何兆何京何垓かも分からない数の人間が助けを求めて呻いているような気がこの世に存在するだなんて考えた事もなかった。

 レジックは気持ち悪い気と言っていたが、そんなレベルではない。

 あまりに気持ち悪すぎて理性が吹っ飛びかけるなんて、初めての経験だ。

 もう二度とモロの気だけは感知したくない。

 

「……とりあえず、地球に帰りましょう」

 

 今はとりあえず、何も考えずにカリンを抱きしめたい気分だった。

 

 

 

 

「……あっぶないな~。僕が介入しなきゃ、モロが何も出来ずにいきなり死ぬなんてつまらない展開になってたじゃないか。

勘弁してよ。折角面白そうな素材なんだからさ」

 

 リゼットが去った後、その宙域で何者かが話していた。

 その声は大人のようでもあるが、大人になりきれない少年の声のようにも聞こえる。

 

「それにしても……あれが父さんと母さんを倒したリゼットさんかあ。

うーん、いいねえ。彼女も是非、僕の監獄惑星に招待してあげたいなあ」

 

 暗闇の中で声の主である青年が眼鏡を輝かせる。

 その顔は子供染みた無邪気さで彩られていて……どこか、トワとミラに似ていた。




THE BREAKERS(ザ・ブレイカーズ)
力の大会後に習得したリゼットの新技。別名絶対殺すビーム。
名前の元ネタはゲームの『ドラゴンボールザブレイカーズ』。
『破壊』の力を付与した破壊光線"レイダー"をアホ程発射し、その全てが自らの意志で敵を追尾する。
今の所、リゼットが持つ技の中では最も殺意が高いが、高すぎて逆に使いにくい。
力の大会で使用すれば即失格待ったなし。

Q、どう対処すんのこれ?
A、所詮は気功波なのでより強い気でかき消せばいい。
トッポの『破壊』もベジータのファイナルエクスプロージョンで押し切れたし、『破壊』と言っても結構何とかなる。



【戦闘力】
モロ:2500億
単純な戦闘力よりも魔力の厄介さが光る敵。ドラゴンボールではかなり珍しいタイプ。
老いた状態での強さは魔力を使ってゴッド相手に若干優位という程度。
ベジータ曰く『ブルー(漫画版でのブルーは完成ブルーを指す)の足元にも及ばない』。
しかし、向かい合った時点から既に気の吸収が始まっていたと考えるとあの時のゴッドも万全だったとは思えない。
ぶっちゃけあの時点でベジータの戦力は超3よりはマシ程度になっていたと思われる。
多分フィジカル面での強さは(あくまで今の基準で)本当に大した事がない。
魔力込みで実際の強さは6000億~8000億相当くらいだろうか。

ちなみに若返り→魔力復活→星々捕食→セブンスリー吸収→メルスコピー→地球一体化とどんどんパワーアップした漫画版最終形態までいくと三桁兆まで届く。


【まさかのモロ編崩壊】
どちらにとっても天敵すぎて事故った。
リゼットにとってモロは気の感知をしただけでSAN値直送からの暴走を引き起こされる最悪の相手であり、モロにとってリゼットは自分の気を感知しただけで『モロ絶対殺す』と発狂して即死ビームを撃ってくる最悪の相手。
どっちも幸せにならない。

リゼット「モロの気が気持ち悪すぎるヤダー!」(即死ビーム発射)
モロ「何か理不尽な理由で撃たれる即死ビームヤダー!」
ザーボン「モロ死んだんですか? ヤッター!」
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