横スクロールのイメージが強かった『悪魔城ドラキュラ』シリーズだが、『ロード オブ シャドウ』ではポリゴンで構成された現代的なアクションゲームのスタイルを採用。舞台となるのはシリーズ最古の中世ヨーロッパだ。魔物が跋扈する暗黒の時代、妻を惨殺された主人公ガブリエル・ベルモンドは、育ての主である修道会の命を受け、復讐のために旅立つが、妻を生き返らせる手段があると耳にしたことで、運命の歯車が軋み始める。マシンスペックの限界に挑んだビジュアルは、重く陰鬱なゴシックホラーの世界に迷い込んだかの如き錯覚を生じさせる。それだけでなく、地面を滑り、崖をよじ登り、伸びた鎖を壁面に引っ掛けて峡谷を飛び渡る──などアクションのひとつひとつに説得力を与えている。ただ美しいだけでなくゲーム内容との緻密な連関が、プレイした際の充実感に繋がっているのだ。城内、迷宮、森など、豊富なステージは様々な攻略性を生み、圧倒的な巨大ボスを含む敵キャラクターもバリエーション豊か。さらにはストーリーを紡ぐ個性的、魅力的なキャラクターと豪華声優陣による迫真の演技、刹那の恐怖と煮えたぎる血潮を際立たせる荘厳な音楽と、全ての均衡が保たれた幻想の原野を駆け抜ける時が来た。
並み居る敵を次々となぎ倒す。その爽快感は絶大だ。操作を完璧に覚えていない状態でも、ボタンを連打することで、アクションゲームの達人になったかのような気分になれる。操作を覚えれば覚えるほどプレイは味わい深いものとなるが、そのためのチュートリアルも充実。タイミングよくガードすることで美しいカウンター攻撃ができるシンクロ防御の快感ときたら──もちろん、マップの進み方を考える楽しさも健在だ。
⇒説明動画を見る
目を遣れば天を衝こうかという身の丈の異形が、プレイヤーよりも大きな拳を振り落とし、地面に衝撃波を走らせる。それが『ロード・オブ・シャドウ』のボスキャラクターだ。画面に示される撃破のためのヒントを手がかりに、しかるべきやり方で敵を倒さねばならない。その戦略的な難しさが、勝利の達成感を増大させる。冒険の節目、節目に現れる巨大ボス。それはゲーム進度の指標としてプレイヤーの闘志を刺激する。
⇒説明動画を見る