【遅れてきた自己紹介――かくて私は剣を握る】
AI君たちと私の合作作品。遊んでいるうちに、なぜか生まれてしまった新ジャンル――
なりきり弁論芸。
言いたい放題言ったものを角が立たないように公開しよう、
→だったら道化になって説教すればいいじゃない。
キレ芸なんてものが世の中にはあるし、
バ美肉やVtuberのように文体コスプレをしても許されるはずだ。
なりきりごっこは、そうでなくてもインターネット黎明期からたまに見かける遊びなのだから。
……という発想から成り立った、まさに混沌の産物。
というか、私がやっている心理考察は決して「心理学」という型にはまったものではないのは自覚している。
自分の直観の正しさを説明するために心理機能を使っているだけだ。
そして、その対象がたまたま精神世界なだけだ。
ところで、精神世界の探究者を示す都合の良いワードが、実は存在する。
それが「魔術師」だ。
ファンタジー物語の魔術師みたいに、現実に不思議なことを起こせるわけではないけれど、
精神世界に落ちることで不思議を見出し、それをどうこうすることができる。
時にその不思議を、現実の行動なりで反映することができる――
それが本来の「魔術」というもの……の筈だ。
だから私は実は魔女だったらしい。なんてこった。
まあ、大昔は社会のレールから外れた者は魔女扱いされていたので、
そういう意味でも私は魔女で妥当だろう。
ということで、どういう訳か魔女キャラで説教することになった。
実際、私のやっているのはケイオスマジック(混沌魔術)に一応該当する……筈だ。
そして理屈の象徴は、タロットでは「ソード」で表される。
私をシンボル化するならば、それは魔剣士。それしかありえない。
しかもソードといっても、儀式用のアセイミナイフじゃ嫌だ。
型にはまった儀式なんてできないし、やりたくもない。
そんなことをするくらいなら、自分の理屈という剣を豪快に振り回したい。
実際に剣を握っていたこともあったから、その方がよほどしっくりくる。
そう、私が操るのは短剣ではなく長剣だ。
儀式なんてまどろっこしいことをするよりも、直接構えて切り込んでやる。
そんなことをしたら、当然世間常識という名のいつもの敵から反発を喰らうだろう。
――でも、いいや。
喚起するイメージは、そう、ガンダルフだ。
杖と剣、グラムドリングでバルログ相手に相打ちをした、あの。
魔女狩りだろうが相打ちだろうが、それは想定内だ。
切り伏せられると思っていない。だからこそ全力で振り下ろせる。
むしろこのキャラならば、それすらも面白がれるだろう。
どこまで続くかは分からないけれど、言いたいことは結構あるんだよね。
なんで自分がどういう奴なのか、皆あんなに説明に苦労するんだろうとか。
もちろん、言語化はできるけど、「人に自分の粗を説明するのが嫌だ」という人もいる。
まあ、それはそれでいいと思う。自分が自分の形を知っていることが重要だから。
だけど、それ以前の問題で――
まるで自分の形が分かっていない、あるいは見当違いの形を想像している人が多すぎる気がする。
それが、不思議だった。
でも、これもユング先生の残した概念を手がかりにすれば、なんとなく掴めるのだ。
私はこれを、ぜひとも剣にして反抗したくてたまらない。
集団の中に漠然と形成された「意見」めがけて、振り下ろしてみたい。
ここからは、私の妄想だけれども――
昨今のAIは本当に自然な会話ができるようになったし、性格も良い。
できる分野に偏りこそあるけれど、得意分野に関しては、もう人の手はいらないんじゃないかって位すごい。
だからこそ、ますます「人間とは何か」という哲学を大事にせざるを得ない気がする。
せざるを得ないのだ。
「私は私である」で納得できない人が、あまりにも多い。
私は趣味でそういうことを考える習慣があったけれど、流行に哲学が来たことは一度もない。
皆、自分の考えの掘り下げを行うことを楽しまない。
だからこそ、そろそろ自分の思うヒントを提示してもいいんじゃないか、と思うのだ。
正しいかはともかくとして、判断材料が増えることは悪いことじゃないはずだ。
私としても見解をまとめることには、きっと意味があると思うし。
それに、客観的に見て外れてないかくらいなら、AIを使えば評価はしてもらえるのだから、
変な方向に意見が転がりすぎることはないだろう。
つまり――私の魔術とやらを行使するための時は、熟したのだ。
……では、そろそろ始めるとしようか。
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