2025年07月20日
ハナゴンドウと泳ごう
海水浴場オープン
太地町
くじら浜海水浴場のいけすで餌をもらうハナゴンドウ=18日、太地町

 太地町の「くじらに出会える海水浴場」が18日オープンした。この日の早朝、町立くじらの博物館(稲森大樹館長)が森浦湾で飼育中のハナゴンドウ2頭を畠尻湾の「くじら浜海水浴場」に浮かぶいけすへ運び入れた。当初は14日に搬入予定だったが、台風の影響で延期。オープン当日の搬入となった。8月17日(日)まで。

 「くじらに出会える海水浴場」は、クジラを間近で見ながら海水浴が楽しめる人気イベント。2008年に始まった。2頭は午前11時から午後1時までいけすの外に開放され、海水浴客が間近に泳ぐクジラの姿を観察できる。

 森浦湾からの移動では、同館スタッフが、ハナゴンドウの健康を確認した上で、トラックに積み込み、約1㌔離れた畠尻湾へ慎重に運んだ。畠尻湾では、ハナゴンドウを担架に乗せたまま海上に運び、いけす内に1頭ずつ放した。2頭はいけす内を泳ぎ回り、与えられた餌をしっかりと食べるなど、元気な姿を見せた。

 町立くじらの博物館のクジラチームのリーダー、和田あやかさんは「台風の影響で遅れたが、無事移動ができて安心しています。貴重なイベント、多くの人に見に来てほしい」と話した。

 2頭のハナゴンドウの愛称は、シロ(オス、体長295㌢、体重373㌔、推定年齢29歳、参加回数5回目)とコスモ(メス、体長307㌢、体重345㌔、推定年齢19歳、参加回数5回)。畠尻湾のいけすは約12㍍四方で、沖合約50㍍に浮かぶ。

(2025年7月20日付紙面より)

[画像クリックで拡大します(再度クリックで非表示にします)

くじら浜海水浴場のいけすで餌をもらうハナゴンドウ=18日、太地町
専用の担架に乗せて運ばれるハナゴンドウ=同日、太地町