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二王子岳の登拝口に当たる南俣には以前から

「南俣穴観音」と呼ばれている洞窟に石仏が祀られている場所がある。

眼下の林道より7~8m位高い場所にあり、その近くには古くからの黴占いの習俗を伝える場所で

「すみおき様」があるが最近は行われなくなったという。

穴観音内は、最近天井部が崩落し危険の為立ち入り禁止になっている。

地元地方史によれば、「大昔穴穴居跡らしい岩窟のあった処へ今から150年位前に二王子不動尊参拝に登

った廻国の六部の一人が南俣五郎兵衛どんを訪ね自分は元信州の浪人だが、

此お村に云い伝えに残っている新田家の綠りのある者多年心がけた土地へ辿り着いて誠に嬉しい、

就いてはこのこの窟を堀広げて自分の護り申している

この観音像を奉安してここに、落ち着いて永く新田家の菩提を弔いたいから

村人にも承知して貰えお力添え願いたいとの事」と云って、

その後3年半も鑿具で根気良く穴を広げ現在のようにしたという。

新田家の公家達がここに落ち延びてやって来たと宣伝すると、

二王子岳参拝の便利さもあり沢山の賽銭があったらしいという。


現在は立ち入り禁止の為遠くから内部を観察すると

石仏がいくつか安置されていたのが見えた。

今にも天井が崩れそうな場所なので立ち入らない方がいい。

引用参考文献
菅善四郎『川東郷土史料 復刻版』