千原せいじによるジョーカー議員への発言が波紋、相手の弱点を突く笑い「いじり」に近い感覚が表出? #エキスパートトピ
お笑い芸人の千原せいじ(千原兄弟)が7月18日、ライブ配信を実施。対談ゲストの「ジョーカー議員」こと埼玉県戸田市議・河合ゆうすけ氏に対する一部発言の波紋が広がっている。
外国人問題に関する議論が罵り合いに発展。そこでせいじが「お前、いじめられっ子やったやろ」「いじめられっ子オーラがいかつい」と口撃した。
主張が合わないのは仕方がないこと。ただ論破材料として「いじめられっ子」との言葉を持ち出したのは、がさつな芸風でも注意が足りなかった。一方、相手を落として笑いを誘う「いじり」に近い感覚が表出したようにも思えた。
ココがポイント
せいじの発言にネット上では(中略)「『いじめられっ子』をバカにする単語として使うとかヤバくないか?」
出典:スポニチ Annex 2025/7/19(土)
僕、千原せいじは「がさつ」な人間だと言われています(中略)この性格は生まれつきのものだし、それで芸人として飯を食えてる
出典:東洋経済オンライン 2016/9/7(水)
(カンニング竹山)人を責めるというのは昔からあるお笑いの技法(中略)それを理解できない人が最近は芸人でも増えちゃったり
出典:AERA DIGITAL(アエラデジタル) 2017/6/14(水)
(漫才作家・本多正識)「いじめられる方にも原因がある」なんて言う人もいますが、それは絶対にない。いじめる側が100%悪い
出典:PHP online 2025/3/12(水)
エキスパートの補足・見解
激しい口論となった両者の対談。せいじに関しては、言葉を選ぶ余裕があまりなかったようにも見えた。
お笑いにおいて「いじり」は、自分と相手との違い、上下関係性、そして時には優劣性もあらわしつつ笑いへ持ち込んでいくもの。「いじり」の中でも、相手の弱点(と思われるもの)を突くのは定番のやり方だ。ただそれらが相手への侮辱や軽視であってはならない。ゆえに、笑えるかどうかのラインは非常に難しいとされている。あと「お前は昔、こういう人間だっただろう」と過去を引き合いに出すのも、バラエティ番組などでよく見る「いじり」の光景だ。
配信でのせいじの発言や雰囲気は、これらが集約した上でのものに映った。だがすべて芸人間で成立しやすいノリ。せいじが、河合氏をおちょくるような感じで「いじめられっ子やったやろ」と言い放ったのは、自分たちの世界で慣れ親しんでいた「いじり」の延長線上、もしくは過激な部分が言葉として勢いで出てしまったのではないか。
河合氏はお笑いの文脈の人物ではないので、反発が起きるのは当然。同配信の趣旨的にも違う。なによりいじめを経験した人を傷つける発言に。挑発のやり合いの中で慎重さが失われてしまったのが動画を見ても分かった。