やはり私はEX風林火山を好意的には見れない。
風林火山オーディションが終了しました。
正直に言って、やはり私はテレビ朝日のチーム、EX風林火山を好意的に見ることはできません。
※以下、EX風林火山に対する個人的な苦言となりますので、気分を害する恐れのある方はバックしてください。
特に気になるのは、「まだキャラ立ちしていない雀力の高い人」に対する、どこか見下したような態度です。その象徴ともいえるのが、今回の藤沢前監督のコメントです。
「このように華のない人が、そして去年のIKUSA、100分の1を勝って、今年は元Mリーガーの人がひしめく推薦選手を蹴散らして、ここに今立ってユニホームを着ている。これって本当にね、ドリームでしかないなって思って。今日も華がないなと思ってみていたんですけど、だんだん南場あたりからカッコいいなと思って。本当にお見事でした」
これ、信じられますか?
とてつもないプレッシャーの中で戦いを終えた選手に対して、公の場でパワーバランスが上の人間が「華がない」と言い放つ、その感覚。失礼極まりないと思います。
もちろん、エンタメ性やキャラ立ちはMリーグにおいて重要な要素です。私もその点は十分理解していますし、肯定もします。
しかし、だからといって、勝手に華がないと評した相手をぞんざいに扱う態度には、強い憤りを感じます。
世間的には華がないと表現されたとしても、雀力の高い人は私にとっては職人です。
人間的な派手さはなくても、一つの道を真摯に極めてきた人たちです。
その努力と実力に対して、リスペクトが感じられないのは本当に残念です。こういうところに、テレビ的な体質のいやらしさが滲み出ているように思います。
もちろん、元々IKUSAで多少の関係性があったことや、いじることでキャラ立ちさせているんだという意見もあるでしょう。実際そういう側面もあると思います。
しかし、こちらをご覧ください。
以下は、松ヶ瀬隆弥選手の契約満了時の風林火山側の公式コメントです。
「松ヶ瀬選手は21-22シーズンから、オーディションでの優勝をひっさげ加入していただきました。繊細なる超巨砲の名の通り、豪快なアガリを連発し22-23シーズンも含めMVP戦線に絡む活躍をしていただきました。初年度の開幕3連投を終えたときのホッとした表情は今でも忘れられません。風林火山を4シーズン支えていただきました。しかしながら、前シーズンはMリーグ全体で最下位、捲土重来を期した今シーズンも32位と厳しい結果に終わりました。巡り合わせの悪い部分も多々あったかと思いますが、勝負の世界は結果が全て、という判断で契約満了とさせていただきました。」
たしかに、Mリーグにおいて、松ヶ瀬選手の通算成績は芳しくなく、内容的にも初歩的なミスがいくつもありました。
ですが、麻雀のように運が大きく絡む競技において、「結果がすべて」の一言で切り捨てることが、どれほど無理解で無神経なことか。
そもそも「結果がすべて」という言葉を、チーム側が選手の契約満了時に公の場で使うのは、プロスポーツの世界でも極めて異例です。
成績を理由に契約終了となる場合でも、公式コメントでは、
・これまでの貢献に感謝
・チームに与えた影響は大きかった
・新天地での活躍を応援する
など、選手の尊厳に配慮した表現が使われるのが一般的です。
それは人としての敬意でもあり、なにより選手のキャリアや人格を軽んじるような発言は、チームの評価を大きく損なうリスクしかありません。スポーツに限らず、普通の企業でも当然のことでしょう。
そんな当たり前の配慮すらしようとしないその姿勢に、テレビ業界の傲慢さや麻雀界そのものを舐めた感覚が感じ取れるのです。
一方で、タレント性があり、人気や話題性が見込める選手には、非常に手厚い擁護をするのがこのチームです。
以下は、二階堂瑠美選手の契約満了時の風林火山側のコメントです。
「瑠美選手はシーズン半ばから体調が思わしくない状況が続き、年明けからは3度の登板に留まりましたが集中力の持続も厳しいという症状でした。そんな中でもチームが全体的に不調と見るや調整して出場いただくこともありました。チームからは、体調を最優先していただき選手としては満了していただき何らかの形でチームに残留していただくことをお願いいたしました。相談の結果、ご快諾いただきチームイベントなどには体調の許す限り参加いただくことになりました。今シーズンについては歓喜の四暗刻、年内最終戦の劇的なトップなど体調が悪い中、記憶に残る活躍をしていただきました。引き続きチームの「姉」として叱咤激励、盛り上げていただくことを期待いたします。」
コメントの温度差、扱いの差があまりにもあからさまです。
瑠美選手の方がもっと負け越しているのに、「結果がすべて」とは言わないんですね。
私は人気やキャラ性の重要性を否定するつもりはありません。
でも、だからといって、そうでない選手を雑に扱ってもよいという話にはなりません。
こういう扱いを見ると、テレビ業界で上の立場にいる人間が、末端のタレントやスタッフにどんな態度を取っているのかも、容易に想像ができます。
テレビの取材が非常に失礼だったという話も枚挙にいとまがありませんが、そうだろうなという納得感しかありません。
さらに嫌悪感を覚えるのは、そうした差別的な態度を取った直後に、自己擁護を込めて感傷的な美談として語る姿勢です。
藤沢前監督は、公式の契約満了発表後、松ヶ瀬選手に契約満了を告げた際のエピソードとして、「つらくて酒を先に飲んで待っていた」「松ヶ瀬さんは覚悟を持って静かに受け入れてくれた」「彼は勝負師であり、漢だった」と語っています。
しかし、本当に松ヶ瀬さんに対して「勝負師であり、漢」と評するほどの敬意を抱いているのならば、今回の途方もないプレッシャーの中で戦い抜いた選手全員に対しても同様に敬意を抱くはずであり、その対戦している姿を見て「華がない」などと一笑することなどあるはずがありません。
このように自身から見て価値がないと踏んだ人間を見下し、雑に扱い、差別的な態度を取る一方で、都合のいいときだけその人たちを利用して自分を良く見せようとする。そういう身勝手な態度に私は強い嫌悪感を抱きます。
以上の理由により、私はEX風林火山というチームの姿勢や体質に強い違和感を覚えています。残念ながら、現時点ではどうしても好意的には見られません。
※所属の選手一人ひとりに対する印象は、また別の話です。


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