どうにかなるから大丈夫。
東京在住の女性A様から「不倫がバレて相手の奥さんから連絡が来た。何も手に付かない。とにかく話を聞いて欲しい」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。大変な出来事が起きて、一人で抱えきれなくなることは異常ではない。私も、ハワイで強盗に遭って拳銃を突きつけられた時に、同じ気持ちになった。不倫はいけないことかもしれないが「人に頼る」という選択肢を選べたA様は勇者だ。我々は、都内某所で合流した。
A様は言った。内容が内容だから話せる相手が誰もいない。そんな時に坂爪さんの顔が浮かんだ。坂爪さんならニュートラルに話を聞いてくれるんじゃないかと思った。大変なことが起きてしまったけど、起きるべくして起こった感覚もある。昔から繰り返している自分の悪いパターンみたいなものがあって、いよいよ「それをやめろ」と言われているように感じる。これから社会的に自分はどうなるのだろうと言う恐怖もある。不倫相手からも騙されていたことが発覚して、人間不信にもなっている。A様は、そのようなことを言った。
A様は「親友から突然縁を切られたことが過去に何度かあり、自分の何が悪かったのかもわからないまま一人にさせられたことがあって、トラウマになっている。私にはあなたがいて、あなたがいて、あなたがいる。だから私は大丈夫だみたいな感じで、人間関係に執着してしまう」と言った。自分には見捨てられ不安があって、嫌われることが怖い。一人になったら生きていけないと思っている。本当の意味で人を愛せる人間になりたい。相手を100%信じられるようになりたい、と。私は、この言葉に違和感を覚えた。愛しているようで、実際は呪っているような違和感を覚えた。
私は「俺だったら、あなたのことを100%信じていると言われたら怖くなると思う。信じているのに変な真似をしたら許さないからなと、縛られた感覚になる」と言った。A様は「呪っている自覚はある。呪われてでも相手の力になりたいと思う男の人もいるから、需要と供給が一致して、一緒になるのだと思う。坂爪さんはそういうことをしない人だと思っていた。相手のレベルまで降りていかないで、いつでもそこにいてくれるから、坂爪さんに会って自分を調律したくなったのだと思う」と言った。確かに、私は、寄り添わない。寄り添わないまま、一緒にいる。時々、思ったことを言う。厳しいことを言う時もあるが、それを聞いた相手は笑う。図星だと、笑うのだと思う。
その時、相手の奥さんからメールが来た。A様は「怖い」と震え、震えながら文面を見せてきた。確かに、静かな怒りに満ちた地獄の文章だった。A様は「一人じゃなくてよかった。一人だったら発狂していたと思う」と言った。慣れない出来事に襲われると、不安や恐怖で自制心が崩れる。だが、それで人生がダメになることはない。慣れていないことが起きているだけで、どうにかなる。いいことが起きているとさえ言える。自分一人では壊せなかったものを、自然災害や人間関係のトラブルが壊してくれる。新陳代謝を促して、強制的に別人に生まれ変わらせてくれる。何もかもを失っても、一人になっても死ぬことはない。現実的な問題よりも、それに対する過剰な恐怖心が、人間の心を一番蝕む。全部どうにかなるから大丈夫だよ。落ち着くこと。ジタバタしないことだ。
おおまかな予定
7月20日(日)東京都世田谷区界隈
以降、FREE!(呼ばれた場所に行きます)
連絡先・坂爪圭吾
LINE ID ibaya
keigosakatsume@gmail.com
SCHEDULE https://tinyurl.com/2y6ch66z
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ばっちこい人類!!うおおおおおおおおお!!


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