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【ずっと、能登と。復興を考える】第3部 被災者の命を守るには
 <7>全壊の柳田温泉病院 再建へ

2025年7月9日 05時05分 (7月9日 10時03分更新)
再開した介護医療院で入居者と触れ合うスタッフ(右)=石川県能登町で

再開した介護医療院で入居者と触れ合うスタッフ(右)=石川県能登町で

  • 再開した介護医療院で入居者と触れ合うスタッフ(右)=石川県能登町で
  • 病院再建の意義を語る持木大理事長=石川県能登町で

高齢者医療 受け皿守る

 重機がごう音を立ててコンクリートを砕いていく。能登半島地震で全壊した唯一の病院、石川県能登町の柳田温泉病院は今春、ようやく解体作業が始まった。地震当時いた約140人の患者や入所者は全員が転院を余儀なくされた。地盤沈下など壊滅的な被害を見れば、自力再建はいばらの道だ。だが、運営法人の持木大(ゆたか)理事長(58)は2027年度の再開を目指す。「われわれは高齢者医療の受け皿。このままでは患者の行き場がなくなる」
 昨年の元日、病院はエレベーターや屋内のドアが使用不能になり、職員は外階段を使って2~4階にいた100人を超える高齢者たちを1階へ避難させた。翌日に病院にたどり着いた...

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