東京の参政党候補さや氏の支持者たちは…

彼女の政治的な思いはどこにあるのか。以下は、調布市グリーンホール(東京都)で行われた7月15日の最終個人演説会での模様だ。

さや候補は個人演説会では“あること”について熱弁をふるっていた。それは、彼女が師と仰ぐ田母神俊雄氏への敬慕だ。

参政党員ではないものの、ゲストとして田母神氏が登場。さや氏は「田母神さんこそがわたしの『師匠』です」と断言した。現在43歳のさや氏は20代の頃に、田母神氏が「太平洋戦争で日本は東南アジアの独立の機運のために戦った。日本は(アジアの国々のために尽力した)いい国だ」と主張したことに感銘を受けたという。そして「わたしも田母神さんのようになりたいと思ってきた」と涙をまじえて熱い想いを訴えた。

演説会に都心から駆けつけた50代女性は、銀座でカフェを営んでおり、参政党への入党は3年前だという。消費税は上がり、店をつづけるのは楽ではない。「世界中がグローバリズムをやめて、自国の産業を守ろうという動きをしているのに、日本だけがそうなっていないでしょう」と説明してくれる。日本もアメリカのトランプ大統領のような経済政策をすべきだということか? とたずねると、「まあ、そうですね。このままだと日本は本当に沈没してしまいます」。

参政党東京地区さや候補、2025年7月15日、東京都調布市
撮影=プレジデントオンライン編集部
参政党東京地区さや候補、2025年7月15日、東京都調布市

自営業者としては、経済の先行きは気になって当然だ。だが一方で、例えばさや候補の語る太平洋戦争史や、歴史観は気にならないのだろうか。参政党がしばしば語る歴史観は、外務省の見解や、文科省の指導要領に基づく歴史教科書の内容に比べると、かなり右寄りだ。

それについて気にならないのかと先ほどの支援者に聞くと、言葉をにごし、「さや候補は『経済政策が一番』と言っていますから」。

会場では他にも、同じく店舗を経営する大田区からきたという女性や、「診療時間が延びてしまってボランティアの開始時間に間に合わなかった」とぼやく開業医と思しき男性など、自身で事業を営んでいる人が多いように見受けられた。