「ポイント制」相次ぐ医師の収賄事件 背景に医療機器の激しい競争か

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三井新 西岡矩毅
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 医師と医療機器メーカーの癒着をめぐる事件は後を絶たない。

 接待など従来の手法とは違い、今回の事件では「ポイント制」で医師の私的な飲食代などを還元していた疑いが浮上している。東京労災病院東京都)の医師が昨年に収賄容疑で逮捕・起訴され、有罪判決を受けた事件でも、同様にポイント制が採られていた。

ポイント制は業者が提案か

 捜査関係者によると、今回の事件は医師が便宜供与を求め、業者がポイント制を提案したとされる。

 医療業界に詳しい西垣建剛弁護士は、ポイント制が編み出されたのは、「ポイントを媒介させることで、医師が金銭を受け取る心理的抵抗感を下げる狙いがあるのでは」とみる。そうした癒着によって「患者にとって適切な製品が使われず、手術の結果を左右する可能性も否定できない」とし、医師のコンプライアンス意識の改革を訴えている。

■製薬業界と比べて「甘い」…

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