生成AI時代に中間管理職、いる?
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中間管理職は“人間の情報処理限界”から生まれた仮設装置だったんじゃないか?そもそも、1人で管理できる人数に上限がなければ、"長"がすべて統括したほうが早かったりしないか?
と最近考えています。
(ここでも考えていたのですが、それの派生みたいな感じです。重複あり。)
そもそも中間管理職は、なぜ必要だったのか?
それは、ダンバー数みたいな言い方もしますが、人間の生物としての扱える上限数があるからなのではないかと理解しています。
具体的には、素材そのままの人間だと(⇔AIパワード人間)、全ての情報を見たり、判断したりするには限界があるからということではないでしょうか。別に、見れるものなら全部見たいが?というのが経営層の正直なとこじゃないですか?!
ただこれは、マイクロマネジメントをするという意味ではなく、人を通さず直接生の情報を得たいという意味です。だって、人(バカでか主語)って自分のこと考えて情報を歪めたり、味付けしたりするじゃないですか。やっぱ、人が増えれば増えるほど、現場の解像度は下がると思いますよ。
ですが、このAI時代であれば、そういった生の情報取得や意思決定支援を、AIにやらせることは可能だと思います。極端な話、すべての会議や雑談を録音し、slackやメールすべてを横断した無敵サポートAIは爆誕させられますよね。
(プロンプトインジェクションされたら終わるが・・・)
そんな感じで、社内のSlack・Notion・議事録や録音・KPIログすべてをAgentが横断し、「今、◯◯事業の数字がこうなってます」「リスクが上昇中のPJはこれら」といった具合で、経営層の目と耳と脳を超拡張することができれば、経営層は人を介せず上流から下流まで把握できるのではないでしょうか?判断の負荷は上がるかもしれませんが、領域や精度は上がるのではないでしょうか。
ただ、なぜこういう動きがまだ、国内で発生していなさそうに見えるのか。それはシンプルに、管理職の自害に近いからではないでしょうか?
経営責任を伴う役員レベルならともかく、雇われの管理職がこれを言い始めるメリットがない。ちなみに、雇われの私も言う必要は本来ない。ただ、私は中間管理職()的なものが苦手なんだと、大企業に所属して理解したので、個人の感情としては今すぐ爆散してほしい。
でもさあああああ、この流れしかなくないですか・・・どうなんですか・・・。なんかモタモタしてる間にめちゃくちゃになりませんか。
情報の中継者が不要になった組織は、“直通”へと向かう
「情報を吸い上げて、翻訳して、意思決定者に届ける」という仕事がAIに代替されたとき、組織内のあらゆるレイヤーが直通化していく。
現場の声が、エージェントを通して役員に届く
データドリブンな決定は、一定のリスク範囲内で自動化
稟議とか承認も、直通もしくは一定リスク内で自動監査&承認じゃあかんのですか
もはや、中間の“つなぎ目”に人がいること自体がコストになると思うのですが。人、いらないだろ。経営層になるか、逆にプレイヤーになろう。
中間が“残る”としたら・・・?
この文脈のなかで生き残るとしたら、もはや以下のような感じなのかなあとか妄想しています。
意図や行間の調整役(AIにはまだ読めない“空気”や“気配”を読む)
やっぱ人間はセンサーとして優秀だと思うので、あの人体調悪そうだなとかをキャッチするのは長けてそう。げんきげんきムードメーカー
とにかく、人々のパフォーマンスを上げることに特化。UI人間としての権威性付与
実態は伴わないけど、外に出すときに必要な権威性として形骸化。
マジで、空気めちゃ読めるげんきげんきムードメーカーで、作業者としての人間をパワードするみたいなことにならんのかな。
おわりに
組織における中間の存在理由は「人間が処理できる情報の量に限界があるから」だったと理解しています。ですが、AIがあらゆる情報を高速で整理・解釈・可視化できるようになった今、「中間を挟むこと」の合理性そのものが揺らいでいるんじゃないでしょうか。そしてこれは、中間管理職はできない問題提起なので経営レイヤーが向き合わなければならない問いだと思います。
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購入者のコメント
1わたしは大きな会社にいたことはないので分からないのですけど、中間管理職を無くすだけであれば結局中央集権型でしかないので、ブロックチェーン的なものが入っていくといいなぁと思っています。声がデカい人が周りの空気を動かしてってのもなくなるかなぁなんて。